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顔面神経麻痺の後遺症

顔面神経麻痺の後遺症には、①病的共同運動、②顔面の拘縮、③ケイレン、④ワニの涙、⑤アブミ骨筋性耳鳴り などがあり、麻痺発症6ヶ月頃から発症することが多いです。

病的共同運動とは、後遺症の中で最も多くみられる症状で、会話や食事中に口の動きと同時にまぶたがぱちぱちと動いてしまう、またはその逆に、目を閉じようとしたときに口元が一緒に動いてしまう現象です。これは、神経再生時に、隣接する神経線維が誤ってつながれてしまうこと(迷入再生)により過誤支配が起こるからです。

拘縮とは、顔のこわばりのことです。後遺症として麻痺が残っているだけでなく、筋肉が固くなって余計に動かしにくくなります。
拘縮は、病的共同運動同様、迷入再生による過誤支配により、拮抗筋同士の収縮が考えられます。

ケイレンは、自分の意志と関係なく、眉毛や、口元のあたりなどが勝手にピクピクと動いてしまうことです。ケイレンは、再生線維の髄鞘形成が不十分であるために絶縁を失った神経線維間でショートしてしまうエファプス(非シナプス結合)が起こり、刺激が隣接する複数の軸索に伝達されるからです。
この症状は、顔面神経麻痺が発症する前に、発病の予兆として出ることもあるので、そのような時は、体を休める、ケアする必要があります。ただ、後遺症としてのケイレンと違うところは、神経線維間のエファプスが原因ではなく、虚血状態によるものなので、予後は良好です。

  顔面神経麻痺:迷入再生による過誤支配


顔面神経麻痺:エファプス形成
ワニの涙は、顔面神経麻痺により、食事中、涙が出てしまう現象で、表情筋運動線維と、涙を出すための分泌副交感神経線維が神経伝達の方向を誤ってしまうために起こります(迷入再生による過誤支配)。

アブミ骨筋性耳鳴りは顔面の表情筋の動きに伴い、不快な耳鳴りが生じる現象です。
これは、表情筋支配の運動線維と、アブミ骨筋神経線維の過誤支配によるものです。

ワニの涙とアブミ骨性耳鳴りは、病的共同運動や拘縮より早く現れることが多い傾向にあります。




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