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つらい頭痛のための頭痛外来

頭痛外来 頭痛外来サブタイトル 頭痛イメージ 頭痛の原因

頭痛の原因は様々ですが、特に明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛は、一次性頭痛と呼ばれ、首や頭部周辺の筋肉の緊張や、血管の拡張などによって起こると考えられています。
この頭痛に対して、日本頭痛学会では、治療のガイドラインとして、鍼灸治療をあげています。特に、片頭痛に対しては非薬物療法として鍼灸治療の推奨度をAに位置づけています。
もともと、一時性頭痛の原因である筋肉や血管の状態は鍼灸治療が最も適した治療法であり、近年の自律神経が乱れやすい、また女性ホルモンのバランスが乱れやすい生活環境を考えると、鍼灸治療を第一選択とし、治療だけでなく、再発防止のための予防治療にも活用していくことが望ましいです。

筑波技術大学と提携した頭痛専門治療

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当院では、筑波技術大学と連携して頭痛に悩む患者さんの治療及び研究をしています。
お悩みの頭痛に対して最新の鍼灸治療をご提供するとともに、初診時と3ヶ月後に簡単なアンケートに答えていただく患者さんを募集しています。

◆わが国における研究状況、学会等の見解
 頭痛は、国民の1/4が訴える愁訴である。多くは片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛であす。特に慢性頭痛は、3000~4000万人いると言われており、著しくQOLを低下させることが報告されています。また、片頭痛では1年間発作に悩まされずに健康に暮らすためには約200万円の余計な支出が必要となることが報告されています。頭痛は経済的損失が大きいと言える。一方で、頭痛は鍼灸の臨床においてよく遭遇する疾患です。臨床研究も散見でき、その有効性が頭痛ガイドラインに示されています。しかし、鍼施術の費用対効果については明らかにされていない。国民医療費が増大する中で、鍼治療の費用対効果を示すことは大変意義深い。

◆対象者
・16歳以上の方
・3ヶ月を超えて、1ヶ月に1日以上頭痛がある方

※当院では、研究は緊張型頭痛に対して実施していますが、治療は頭痛全般に対応しています。

頭痛の種類

頭痛の原因は様々ですが、特に明確な病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛(=一次性頭痛)と、病気が原因であらわれる頭痛(=二次性頭痛)に大別できます。
代表的な一次性頭痛は、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つです。 緊張型頭痛と片頭痛は、混在する人もいます。


1.緊張型頭痛
緊張型頭痛
頭痛全般的に最も多いのが一時性頭痛に分類される緊張型頭痛です。年齢や性別を問わず、誰もが発症する可能性のある頭痛と言えます。
精神的なストレスや長時間のデスクワーク、スマホの使い過ぎなど同じ姿勢を続けることによって、血行が悪くなり首や頭の筋肉が緊張してしまうことで頭痛が起こります。緊張型頭痛に関係する筋肉は、首や頭から肩、背中にかけて走行しているため、肩や首のこりを伴う人が多いです。

後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような重苦しい痛みです。範囲が広くなると、目も開けられなくなるまで痛みます。


2.片頭痛
片頭痛
片頭痛は、20代から40代の女性に特に多くみられ、緊張型頭痛の次に多い頭痛です。
片頭痛の原因は、頭蓋骨内の血管が広がり炎症を起こしたためと考えられています。 ストレスや疲労の他、女性に多いことから、女性ホルモンが何らかの形で関わっていると見られています。
片頭痛の症状は、ズキズキと脈打つような強い痛みで、光や音に敏感になったり吐き気などを伴います。
また、頭や体を動かすと、頭痛を誘発する傾向があります。 頭痛の前兆として、チカチカとした光が見えることもあります。
一般的な頭痛薬が全く効かない場合は片頭痛の可能性が高いとも言えます。


3.混合型頭痛
混合性頭痛
筋肉が収縮することでおこる緊張型頭痛と、血管が拡張することでおこる片頭痛が混在するケースです。
どちらの症状が強いのか、また頻繁におこるのか確認しながら適切な治療が必要になります。


4.群発痛
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群発性頭痛を発症する患者さんは比較的少ない傾向にありますが、どちらかというと男性に多くあらわれます。
群発性頭痛の原因は、目の後ろを通っている内頚動脈が拡張して炎症が起きるためではないかと考えられています。
この炎症が起きる原因はわかっていませんが、体内時計が関係しているとも言われています。
群発性頭痛の症状は、原因となる内頚動脈が目のところにも分布しているため、「目をえぐられるような」激しい痛みで、 一度、症状が出始めると、1~2カ月間、毎日のように同じ時間に頭痛が表れるようになります。


5.二次性頭痛
二次性頭痛の原因は、クモ膜下出血や脳腫瘍など、重篤かつ、緊急の処置を必要とするケースが多いため、早期の診断と対処が必要です。 経験したことのない強い頭痛が突然表れたり、手足の麻痺やしびれ・痙攣や、激しい嘔吐、高熱などを伴う頭痛が起きた時はすぐに救急車を呼ぶなどしなければなりません。 また、帯状疱疹など、ウイルス感染による頭痛の場合も注意が必要となります。



頭痛の原因となる組織

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皮膚・皮下組織 一次性頭痛のはじまりは、頭皮や首にある皮膚、皮下組織の緊張、冷え、乾燥から起こります。
皮膚、皮下組織が縮んで硬くなることで、その奥にある筋膜、筋肉を圧迫し、筋肉の血流を滞らせて痛みの原因となります。




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表層の筋肉
1.後頭前頭筋
後頭前頭筋 後頭前頭筋は、頭を覆っている筋肉の総称で、筋肉の一方が皮膚で終わっている皮筋です。
また、後頭筋、前頭筋の2つの筋肉によって構成され、後頭筋は、後頭部にあり、外側は耳の後ろにある突起物乳様突起についています。
前頭筋はおでこにある筋肉で、眼輪筋、鼻根筋と線維を交叉させ、眉間と眉部の皮膚に停止します。眉を引き上げおでこに皺を作る役目をしています。




2.側頭筋
側頭筋 側頭筋は、側頭部全体に広がっています。そして、頬骨の内側をくぐるようなかたちであごの骨についています。食べ物を噛むときに使う筋肉でもあるので、歯ごたえのあるものを食べ過ぎたり、ストレスから噛みしめや歯ぎしりの癖がある人は緊張しやすい筋肉でもあり頭痛の原因になります。




3.僧帽筋
僧帽筋 僧帽筋は、首の付け根、外後頭隆起という場所から、一番下のアバラ骨がついている背骨、第12胸椎まで続いて始まり、その停止部は肩甲骨や鎖骨の外側1/3になる筋肉です。
頭が少し重たい感じがする、首の付け根が重たい、痛いなどの軽い症状はこの筋肉がこっていることが多いです。




4.胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋 胸鎖乳突筋は、名前のとおり、胸骨と鎖骨という前側にある骨から始まり、乳様突起という耳の後ろにある頭蓋骨の一部についています。
首を曲げたり、捻ったりするときに作用する筋肉で、頭痛の原因になりやすいところです。
不眠症など寝つきが悪い、眠れない症状や、耳鳴り、めまいがあらわれる頭痛の時に関係します。




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中層の筋肉
1.頭板状筋
頭板状筋 頭板状筋は、首の骨の、第4、5、6、7頚椎、及びあばら骨がある胸の骨、第1、2、3胸椎の後ろに飛び出た部分(棘突起)から始まり、耳の後ろにある下に飛び出た部分、乳様突起と呼ばれるところを含む頭蓋骨についています。
そして、頚板状筋とともに上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、真横に倒したり、左右に捻る運動をしてくれます。



2.頚板状筋
頚板状筋 頚板状筋は、あばら骨がある胸の骨、第3、4、5、6胸椎の後ろに飛び出た部分(棘突起)から始まり、首の骨の、第1、2、3頚椎の横に出っ張っている横突起と呼ばれる骨についています。
そして、頭板状筋とともに上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、真横に倒したり、左右に捻る運動をしてくれます。



3.頭半棘筋
頭半棘筋 頭半棘筋は、首の骨の、第4、5、6、頚椎の間接突起、及びあばら骨がある胸の骨、第1~6胸椎横に出っ張っている横突起と呼ばれる骨からはじまり、後頭部の頭蓋骨についています。
そして、上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、左右に捻る運動をしてくれます。



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後頭下筋群
後頭下筋群 後頭下筋群とは、頭の後頭骨から首の骨(頚椎)に、付いている筋肉で最も深い所にある筋肉で、小後頭直筋、大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の4つの筋肉から構成されています。
後頭下筋群が緊張してくると、この筋肉の奥にある後頭下神経、大後頭神経、小後頭神経が圧迫され頭痛や頭重感、首の重い痛みなどが出てきます。
特に、リウマチの方や交通事故でのむちうちを経験している方は症状が強く出やすい場所です。


1.小後頭直筋
小後頭直筋は、環椎(第1頚椎)の後ろ、後結節からはじまり、後頭部の内側、大後頭直筋の内側についています。
この筋肉は、上を向いたり、首を横に倒したり、横を向いたりするときに働いてくれます。

2.大後頭直筋

大後頭直筋は、軸椎(第2頚椎)の棘突起とよばれる後ろに飛び出たところからはじまり頭蓋骨の後ろ外側についています。
この筋肉は目線を水平に保つために、調整をする部分で、椎骨動脈や頚動脈といった、脳への血液循環を左右する複雑な部位でもあります。

3.上頭斜筋

上頭斜筋は、環椎(第1頚椎)の横突起とよばれる横に飛び出た骨からはじまり、後頭部の外側で大後頭直筋と重なるようについています。
この筋肉は上に向いたり、首を横に捻ることをしてくれます。

4.下頭斜筋

下頭斜筋は、軸椎(第2頚椎)の棘突起とよばれる後ろに飛び出たところからはじまり、環椎(第1頚椎)の横突起とよばれる横に飛び出た骨についています。
この筋肉は、横を向くときに働いてくれます。


頭痛に効果のあるツボ

◆天柱(てんちゅう)・肩井(けんせい)
頭痛:天柱肩井  天柱は、首、肩のこり、頭痛、顔の症状に対してよく使用するツボで、首・肩のこりが頭痛の原因となっている時、必要となってきます。

天柱の位置は、ちょうど首の付け根で頭を支えているためこりやすい場所です。

肩井は、肩甲骨や腕を支えている一番中心的な部分にあるツボで、肩がこった時、よく手がいく場所でもあります。また、東洋医学では、肩井は、内臓全体を吊り下げ支えているという考え方もあり、この部分がこってくると頭痛や肩こりだけでなく、胃下垂や便秘、痔、不妊の原因や、出産予定日になっても陣痛が来ないような症状が出てきます。





◆百会(ひゃくえ)
頭痛:百会
 百会というツボは、頭のてっぺんにあるツボで、全身にある経絡が交わるところで、全ての臓器と繋がっているとされています。そのため、全身的に自律神経のバランスを整え、活性化してくれます。

また、頭皮の過緊張、前頭後頭筋の緊張に対しても直接改善させることができます。

ストレスが蓄積した時、不眠、不安が強い時、症状が長期間続いている時にも効果があり、よく使用するツボです。

女性が起こしやすい脳貧血による頭痛などに効果的です。気分がゆううつな時にもよく使用します。





◆頭維(ずい)
頭痛:頭維
 頭維は、こめかみよりも後ろにあるツボで、西洋医学的にも東洋医学的にも片頭痛に効果のあるツボです。

急にキリキリと痛むとき、生理前後になると片頭痛があらわれるときなどによく使うツボです。

頭維を適切に刺激することで、肩こりで誘発される頭痛も、頭痛によって誘発される肩こりも楽になります。

頭維の場所には側頭筋が分布していて、眼精疲労などによる側頭筋の過緊張を直接改善することもできます。

また、後頭神経痛の治療にも使用します。





◆太陽(たいよう)
頭痛:太陽
 太陽は、眼医者ごろしと呼ばれ、眼医者が廃業するほど目に関係する症状に効果があるとされています。経絡と呼ばれるツボの流れにはないツボですが、昔から眼精疲労、ドライアイ、充血、目の痛み、目のかすみ、ものもらいなどに効果があるため、よく使用されます。そのため、眼精疲労からくる頭痛には、太陽を刺激することで頭痛の根本治療にもつながります。
太陽には、眼精疲労に関係する眼輪筋、側頭筋が分布しています。





◆三陰交(さんいんこう)
頭痛:三陰交
 三陰交は、女性を治療するうえで代表的なツボです。
主に、女性ホルモンの働きを整え、女性らしくしてくれるツボです。

 三陰交は、生理痛を和らげたり、生理周期を整えたりすることで頭痛や肩こりなどの緩和につながります。

男性にとっての三陰交は、足の冷えなどを改善させることができ、下半身の血流改善をすることで上半身の過剰な血圧を下に分散させたり、逆に血液を押し上げる効果があることで頭痛の改善につながります。



頭痛治療の流れ

1.問診
頭痛の問診
 当院では、まず患者さんから頭痛や体の気になる症状、どんな時に気になるのか、頭痛が悪化するのか内容をうかがって、症状の原因を突き止めます。
その後、治療内容と今後の方針を極力わかりやすく説明させていただき、患者さんにご納得いただいてから治療に入ります。
男性では、社会的立場、環境、生活習慣を考慮し、女性では、どの年代においても女性ホルモンの関係、女性ならではの症状としてあらわれます。そのため、どんな症状でも、女性ホルモンとの因果関係があるのか確認する「問診」をとても大切に考えています。


2.検査
頭痛の検査
 問診後は、実際にどのような状態なのか、頭痛の原因が何なのか確認するための検査をします。
また、くも膜下出血等の重篤な要因があるのかも把握しなければなりません。
 症状によっては、すぐ病院に行き処置をしなければならない病気が潜んでいることもありますので、治療前の大事な作業です。また、脈を診ることで、自律神経の変化や生理周期の変化も読み取ることができるため確認します。

 検査項目は、西洋医学的な検査に加え、東洋医学的な診断もおこないますので、脈をみたり、お腹の状態を確認したりすることもあります。単純に、デスクワークやスマホの使い過ぎによる頭痛、日本女性特有の「なで肩」からおこる頭痛なら、治療と同時に姿勢を気を付けるだけでも楽になってきます。


3.鍼灸治療
頭痛の鍼灸治療
 問診と検査等の後は、ベッドに横になってリラックスしていただいた状態で頭痛の治療を開始します。
(上の写真は、わかりやすくするため座っています。)

 体の状態が冷えているのか、硬く緊張しているのか、逆に軟弱になっているのか、一部の組織が炎症反応を起こしているのか、患者さんの主な訴えと関連する部分はあるのかなど把握したうえでその日の体の状態に合わせたツボに鍼灸治療をおこないます。
 鍼は髪の毛と同じくらいの太さ0.1mmほど、お灸は、火が直接肌に触れないものを使用していますので、火傷やお灸の痕が残る心配を極力減らします。
 お灸にはリラックス効果だけでなく、血行の促進や抵抗力を高めて体を強くしてくれるといった様々な作用があります。また、鍼治療の後にお灸をすることで、治療効果が持続する作用もあります。


4.電気治療
頭痛の電気治療
 患者さんの症状によっては、鍼や灸に加えて、より血行を促すため、運動不足を解消するために電気治療を併用する場合があります。

 電気治療というと「ビリビリ」という痛いイメージが先行しがちですが、実際には眠ってしまうような心地の良いごく微弱な電流を流す程度です。
 この治療は体の表面にある皮膚や筋膜、筋肉を刺激して血行を促すものですので、妊娠中の方などでも問題なく受けていただけます。肩は、頭を支えている首の付け根にあり腕や肩甲骨も支えています。東洋医学では内臓も吊り下げて内臓の機能に関わっていると考えられていますので、、鍼灸治療の後に電気刺激をおこなうことで一気に全身の血行が良くなり頭痛の軽減だけでなく再発も予防することができます。



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