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子供の難聴

子供は身体的に成長段階であり、その構造上の問題から難聴を引き起こしやすい状態にあります。

子供が難聴を発症する原因はさまざまです。しかし、剛鍼灸院グループで難聴の治療をおこなっているお子さんのほとんどが中耳炎による難聴、はしかやムンプス(おたふく)の後に発症した難聴、あるいは原因不明の難聴(突発性難聴)のいずれかです。

子供の難聴:発症率統計
文部科学省実施:H21年度学校保健統計調査より抜粋

■中耳炎が原因の難聴
子供の耳は成長途中のため大人と比較して小さく、同時に耳管(じかん)と呼ばれる耳と鼻を連絡している通路の傾きが穏やかです。そのため、くしゃみや咳、鼻をかんだとき、あるいは水泳中に鼻水や水が耳に侵入しやすく、中耳炎を発症して難聴の症状が現やすいのです。

■ムンプス難聴
最も回復が難しいとされる難聴の一つがムンプス難聴です。
ムンプスとはおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因となるムンプス・ウイルスのことです。この病気にかかると顔、特に耳の下がおたふくのように腫れ上がり高熱がでます。

特に3〜9歳に発症しやすく、症状の一つとして難聴が現れることがあります。高度難聴、そして子供が聞こえなくなったことに気づかず発見が遅くなることから回復が難しいとされています。
しかし、鍼灸治療では皮膚からの刺激が患部にまで伝わるため、本人の成長を促すとともに回復能力を高めることができるのです。

■原因不明の難聴(突発性難聴など)
子供で突発性難聴等と診断される場合は、成長段階において耳に関係する器官の一部が循環障害を起こしたときに発症します。原因不明といわれていますが、大きな要因のひとつとしてストレスがあります。感受性豊かな子供は引越しや席替えなど環境の変化が精神的なストレスとなり難聴が発症することもあります。また、過剰な運動から内耳の循環障害を起こす場合もあります。

子供の難聴、原因の一つは構造上の問題

子供は成長段階ですが、ただ大人より小さいだけではありません。
少しずつ、大人の体になるために、さまざまな器官が変化していきます。特徴的な器官は耳管と呼ばれる、耳と鼻をつないでいる部分です。耳管の役割は、耳の中の圧を一定に保つこと、そして、過剰な音を鼻に貫くためのもの。
ただでさえ大人の耳管より細く短い部分ですが、同時に大人より耳管の角度が浅いことに原因があります。その影響で、中耳炎になりやすかったりすることで、難聴の原因となっています。

大人の耳管の構造 子供の難聴の構造的原因:子供の耳管

子供の難聴は健康診断などで発見される場合が多く、発症からかなりの時間が経過しているため回復が難しくなることも少なくありません。普段から親御さんが子供の変化を気にかけてください。

■子供の難聴治療について
子供は成長段階であり、精神的、肉体的にも感受性が豊かなため、良くも悪くも様々な刺激に対して素直に反応します。
そのため、治療には軽く皮膚のツボに触れるだけの刺さない小児針を使用する治療を行います。

子供の難聴:治療のツボ
子供の難聴のツボ
子供の難聴治療風景
子供の難聴:治療風景
小児鍼 小児治療の様子
大人と違い鍼を刺さないため刺激が弱すぎると思われるかもしれませんが、子供さんにはこの程度の刺激で十分効果があります。また、その刺激量は年齢や性別、症状の度合いによって微調整します。

■子供の難聴治療が難しい理由
子供の難聴治療が難しい理由、それは子供だからです。もともと子供の難聴は、ムンプス難聴など早期発見しても治療が困難なことがおおいものです。このことをふまえなくても子供はしっかりしゃべったり、あるいは相手に自分の症状を伝えることができないから治療、完治がより一層難しくなります。
耳が聞こえなくてもほかの事に夢中になり気がつかない、親に話さない場合、その結果、親御さんが難聴に気がつくのが遅れるからです。
ほとんどの場合、健康診断や中耳炎などの痛みを伴う症状を併発したときに初めて発見するケース。この場合、いつ難聴発症したのか遡って診断することが困難であり、発症から数ヶ月も数年も経過してから治療を開始せざるをえない状況に陥りやすいものです。
そして、子供は聴力検査がしっかりできない。音が聞こえたときにボタンを押すという聴力検査というものに対して正確な情報として結果が伴わない場合がしばしばあります。そのため、新生児では脳波で聴力を調べています。
子供の難聴治療で重要なことは子供の異変に気がつけるかどうかで完治できるかどうか予後が多きく異なってきます。
しかし、親御さんが気がつけなかった場合でも悔やむことはありません。悔やんでいてもしょうがないといったほうがいいでしょうか、お子さんのこれからの将来を考え、今できる治療を確実におこなっていきましょう。