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難聴の症状について

難聴という疾患は難聴単体の症状だけではなく、随伴(ずいはん)症状と呼ばれるそれ以外の症状が同時期に現れることが大半です。
難聴の治療は、この随伴症状も考慮しながら治療を組み立てなければなりません。

以下に、難聴とそれに伴う症状について紹介していきます。

■難聴
難聴の症状は耳が聞こえなくなる、または聞き取りにくくなることをいいます。
そして、見方によってさまざまな分類、診断をされます。

■難聴の分類
分類その1:時期による分類
難聴は発症した病気の種類や発症してからの経過によって、(1)一過性(一時的なもの)、(2)急性期、(3)慢性期の3つに分けられます。

そもそも難聴は聞こえに関係している器官が機能しなくなる病気のため、発症した場合には一日でも早く治療を行うことが完治する上でとても重要になってきます。

分類その2:部位による分類
難聴は、聞こえに関係する器官の障害部位によって分類されます。
分類の仕方としては、蝸牛(かぎゅう)を境界にしてそれより外側の障害を伝音性(でんおんせい)難聴、内側の障害を感音性(かんおんせい)難聴と分類します。
伝音性難聴の障害部位(蝸牛の外側) 感音性難聴の障害部位(蝸牛の内側)
伝音性難聴の障害部位(蝸牛の外側) 感音性難聴の障害部位(蝸牛の内側)

分類その3:音域による分類
人間は低音から高音まで幅広い音域を聞き分けることができますが、主に500Hz以下の低音域が聞こえなくなった状態を低音難聴、それより高い音域が聞こえなくなった状態を高音難聴と分類します。

■耳鳴り
難聴を発症したとき、最も対(つい)で現れやすいの症状が耳鳴りです。
耳鳴りは人によって「キーン」という金属音のような高音で聞こえたり、「ジー」というセミの鳴くような音や「ザー」というノイズのような低い音で聞こえたりします。

耳鳴りの症状は難聴を発症する際の初期症状や後遺症としてもしばしば現れます。
治りにくく、一生仲良く付き合って慣れるほか治療の手立てがないと言われる事も多いのですが、鍼灸治療なら回復する可能性が充分にあります。

■めまい
難聴の症状でもう一つ忘れてはならないのが「めまい」です。
耳の奥には空気の振動を電気信号に変換して脳に伝える蝸牛(かぎゅう)という器官と平衡感覚を司る三半規管が並んでいるのですが、難聴になると蝸牛やその周辺の圧力が変化するため、同時期に平衡感覚にも支障が出ることがあります。

めまいを訴える患者さんの多くに「フラフラする」といった症状が現れますが、それがひどくなると「グルグル回る」といったような症状を訴えるようになります。
めまいという症状は薬では治りにくいものですが、これも鍼灸治療が得意とする分野です。

難聴患者さんの声を聞いていると、「耳が聞こえないことよりも、めまいを何とかして欲しい!」と訴える方が少なくありません。

■顔面神経麻痺
顔面神経麻痺とは、顔の神経が麻痺することによって顔の表情がたるんでしまったり、ひきつったりすることをいいます。具体的な症状としては、お茶を飲むときに口からお茶がこぼれてしまったり、まぶたが閉じなくなったりします。

難聴を発症する患者さんの中には、この顔面神経麻痺と対(つい)で現れるHunt(ハント)症候群という病気にかかる方もいます。
顔面神経麻痺が現れており、難聴の症状がないものはBell(ベル)麻痺と呼ばれています。
Hunt(ハント)症候群とBell(ベル)麻痺は末梢性顔面神経麻痺と呼ばれ、その70%を占めています。

上記の顔面神経麻痺の原因は、膝神経節と呼ばれている部分でウイルスの再活性が起こるからと定義されています。

このうち、Bell(ベル)麻痺はほとんどがHSV-1:単純ヘルペスウイルスの関与により起こり、そのうち10〜20%はVZV:帯状疱疹ウイルスが原因と言われています。ただ、Bell(ベル)麻痺の場合、帯状疱疹は認められないため、ZSH:無疱疹性帯状疱疹と呼ばれています。
また、Hunt(ハント)症候群はVZV:帯状疱疹ウイルスが原因となります。
※H23顔面神経麻痺のガイドラインより

顔は人目に触れる部分ということもあり気にする患者さんが多いのですが、この麻痺も鍼灸治療が得意とする適応疾患のひとつです。

どんな病気も、早期発見・早期治療が完治への一番の近道です。
少しでも気になる事があれば、ぜひお気軽に健康相談&お問い合わせからお問い合わせください!

■突発性難聴類似疾患鑑別表
  難聴の有無 難聴の種類 めまい 顔の麻痺
突発性難聴 感音性 ×
メニエール病 感音性 ×
ムンプス難聴 感音性 ×
良性発作性頭位眩暈症 × ×
中耳炎 伝音性 ×
ハント症候群 感音性
ベル麻痺 ×
聴神経腫瘍 感音性