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低音難聴(急性低音障害型感音難聴)

低音難聴とは、読んで字のごとく低音域にあたる部分が主として聞こえなくなる難聴の症状を指します。

人は20Hz〜20,000Hz程度の音域が聞き分け可能であるとされていますが、低音難聴にかかると、通常聞き取れるはずの音域の中で最も低い500Hz以下の低音域が聞き取れなくなる傾向にあります。

低音難聴で聞き取れなくなる音域は、日常会話で使われる人の声の高さに相当することから生活の質(Quality Of Life=QOLと言います)を考える上でとても重要だとされています。

なお、聴力検査では125Hz〜8,000Hzの範囲を測定しますが、聴力検査表の中央より左側の数値が低い場合が低音難聴と診断されます。

会話に重要な音の高さは500Hz〜2,000Hzとされていますが、500Hz以下の音域に聴力低下が起こると声がこもって聞こえたり、全体的に聞き取りにくくなるといった症状が現れます。

また、逆に500Hz以上の音が聞こえなくなると言葉を歯切れよく聴くために重要な「子音成分」が聞き取れなくなるため、聞き間違いを起こしやすくなります。
  低音難聴に見られる聴力の傾向 *青で塗りつぶしてある部分が日常会話の聞き取りに重要とされている500Hz以下の低音域です。

また、一般的に使用されている低音難聴は、正式には急性低音障害型感音難聴と呼ばれます。
低音部分の聴力が急激かつ著しく低下した感音性難聴という意味です。

急性低音障害型感音難聴は1982年に日本で初めて報告され厚生労働省研究班により診断基準が提唱された比較的新しい疾患概念で、特に日本国内に多くみられる疾患です。
この病気は20代から40代の女性に多く発症し、女性対男性の発症比率は2対1ほどになります。

幸いなことに、低音型の難聴は高音型と比べて回復しやすい傾向にあります。