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突発性難聴とは

突発性難聴とは、特別なきっかけもなく、あるとき突然に片方の耳が聞こえなくなる病気です。
医学が発達した現在でも原因がはっきりせず、これと言った確実な治療法のない難病とされています。

発症するタイミングとしては朝起きたとき、または電話中などに突然聞こえなくなります。また、聞こえなくなる前に耳鳴りが気になる人もいます。
聞こえなくなってからはフラフラやグルグルといった「めまい」や、補充現象と呼ばれる自分の声が反響するような症状や聞き間違いも現れます。

■突発性難聴の概念
急性高度難聴の概念は昭和57年に公式に認められたもので、突発性難聴を始めとする急激に発症する難聴をまとめたものである。すなわち、昭和48年に突発性難聴の診断基準ができて、概念が確立するとともに、鑑別疾患として特発性両側性感音難聴が定義され、その中から免疫異常に伴う難聴が更に独立した。一方では外リンパ瘻、ムンプス難聴が比較対象と境界確認の意味で診断基準が作られ、その差と類似点が研究対象となった。最近では低音域の難聴が主要徴候の急性低音障害型感音難聴が独立疾患として取上げられるようになってきている。現在は急性高度難聴の概念はこれらの疾患の総称となって いる。
※財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターより抜粋

■突発性難聴の原因
突発性難聴は、急激に発症する感音性難聴のうち原因不明のものを指します。
一般的に有力とされている説としては、おたふくかぜ(ムンプス難聴)や「はしか」、インフルエンザ等の発病後に高度難聴を引き起こすことからウイルス説が考えられています。
また、もう一つの説として内耳(ないじ)血管の出血や血栓、塞栓(そくせん)、圧変化、内耳リンパ浮腫などによる内耳循環障害説というものもあります。

遺伝性は無いとされていますが、似たような体質や性格を持つ家族が同じ環境で生活することにより家族で突発性難聴を発症することはあります。

■突発性難聴の状況
2001年の厚生省研究班調査では、2001年時点での日本国内の突発性難聴患者数は35,000人、1987年の調査と比較して約2倍以上の伸びを示しています。
突発性難聴が完全に回復するのは発症者の3分の1程度とされ、発症後4ヶ月で聴力固定、つまり治らなくなるといわれています。

剛鍼灸院グループでは、突発性難聴を発症し3ヶ月以上病院での治療をした後に来院される患者さんが大半を占めます。
もちろん発症から1日でも早く治療すれば完治しやすいのですが、3ヶ月、4ヶ月と経過してからでも回復する可能性が充分にあります。

100%確実に回復するとは申し上げられませんが、たとえ完治しなくとも回復する見込みがあるのなら、鍼灸治療を試してみる意義があると考えています。
  難聴の年間発症者数推移
*1987年から2001年までの人数は財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター調べより抜粋。
2010年は過去の増加率から計算した予想値です。

■突発性難聴になりやすい人
突発性難聴になりやすい人の傾向としては

  • ・ストレスがたまっている
  • ・睡眠不足
  • ・妊娠中
  • ・出産後
  • ・肩こり・頭痛がひどい
  • ・夜勤・残業が続いている
  • ・風邪を引いた後、入院中・退院後など体力が落ちている時
  • ・最近、フラフラとめまいが続いている
  • ・よく耳鳴りがする
  • ・年齢とともに体力が落ちてきた


などがあります。

また、最近の研究結果では、骨粗しょう症の人は、骨に病気がない人と比べて、突発性難聴になるリスクが高いと分かってきました。
骨粗しょう症は骨の構造が弱くなり、骨折しやすくなる病気である。世界中で4千万人以上が既に骨粗しょう症を発症しているか、骨密度が低くなり発症のリスクがあるとされる。突発性難聴は原因不明で突然片耳だけが聞こえなくなる症状である。数日間に何度か起こることもある。突発性難聴になる人のおよそ半数は自然と耳が聞こえるようになるのだが、治療法を早く見つけることが重要である。研究グループは、1999年から2008年に骨粗しょう症と診断された台湾人1万660人の医療記録を調べ、診断を受けていない比較対照の3万1980人と比べた。 その結果、骨粗しょう症と診断を受けていた人は、比較対照の人と比べて、突発性難聴になるリスクが1.76倍と高かった。骨粗しょう症の人は、難聴の症状があればすぐに受診すべきだと研究グループは説明する。

※台湾、奇美医学センター:カイジェン・ティエン氏ら研究グループ
国際誌ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム誌
2015年4月16日