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小児のアトピー性皮膚炎

■小児アトピーとは

アレルギー体質が原因の慢性の湿疹です。 年齢によって症状の出方に違いがあります。 乳児期…症状が出始めるのは生後2〜3ヶ月ぐらいからです。目の周りやおでこ、頬が赤くなりブツブツができたあと、ジクジクした状態になります。同じ様な湿疹が頭部もふくめ体の広い範囲にでき、強いかゆみのため指でひっかいたり布団に湿疹をこすりつけるような動きがみられます。 幼児期…皮膚がやわらかい首や肘の内側、膝の裏側などに湿疹ができます。かゆみが強く、かきむしっているうちに皮膚がかたくなります。その他の部分は乾燥し、皮膚の表面は鳥肌が立っているように見えます。 小学生…かゆみが強まり、睡眠に支障が出たりイライラが続いたりします。冬の乾燥や夏の汗や汚れが刺激となってかゆみが増します。耳たぶの下が切れたり、耳の後ろがジクジクしたりといった症状もみられます。全体の皮膚がカサカサになって粉をふいたり、皮膚の乾燥が進んだ部分は硬くなった湿疹となります。 中学生以降…中学校に入学すると症状はおさまることが多いです。しかし、症状が改善されない場合、皮膚の乾燥がさらに進み、赤く、硬くなります。

アトピー性皮膚炎 写真1
4ヶ月前までステロイドを使用していた3歳児の手

アトピー性皮膚炎 写真2
4ヶ月前までステロイドを使用していた3歳児の足

アトピー性皮膚炎 写真3
2年前までステロイドを使用していた中学3年生の手
アトピー性皮膚炎 写真4
2年前までステロイドを使用していた中学3年生の足


■小児アトピーの原因

乳幼児の場合は食事との関係が深いと考えられていますが、年齢が上がってからはダニやハウスダスト、たばこの煙などの生活環境、遺伝や人間関係、精神的なストレスなど、さまざまな要因が重なり合って発症するといわれています。

アトピー性皮膚炎 原因


■小児アトピーの鍼灸治療

アトピー性皮膚炎によく用いられる薬に、ステロイドがあります。 アトピー性皮膚炎の患者さんにとって最もつらいのは、とにかく痒いということです。痒くてかきむしってしまった結果、湿疹や傷ができてしまうと、炎症がさらに悪化してしまうという悪循環にもなります。 痒くて夜も眠れないようなときは、ステロイドを使用して、まずは痒いという症状を抑えてあげることが必要です。もうひとつ重要なことは、ステロイドに依存しないということ。 ステロイドを使うことで炎症を抑えることができますが、それは対症療法でしかありません。 ステロイド自体がアトピー性皮膚炎を治しているわけではないのです。 そこで、一番大切なことは、アトピーはアレルギー体質が原因ですから、その体質そのものを変えてあげることです。 体質を変える方法として、小児はりがあります。 小児はりで皮フを強くするツボや体の余分な熱をとるツボを優しく刺激することで赤みやかゆみ、皮フの乾燥を抑えます。 アトピーはアレルギー体質が原因なので即効性を求めるのは難しいですが、継続的に治療すると皮フの再生力が高まり、アレルギー反応が出にくくなってきますので、アトピー症状に悩むことなく楽に過ごせるようになります。 その他、お風呂に入って皮膚を清潔な状態にし、常に保湿させ、潤いのある状態にしておくこと。 つまりスキンケアに注意を払うことも、もちろん大切です。


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