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小児の難聴


■小児の難聴

子供は成長段階であり、構造上の問題から難聴を引き起こしやすくなります。 子供が難聴を発症する原因疾患はさまざまですが、当院で難聴の治療をおこなっているお子さんの殆どが中耳炎による難聴、はしかやムンプス(おたふく)の後に発症した難聴、原因不明の難聴(突発性難聴)です。

■小児の難聴発症率

平成21年度、文部科学省実施の学校保健統計調査によると、小学生から高校生までのお子さんで難聴発症率は約1%、中耳炎など耳に関係する症状、疾病発症率は約5%程のお子さんにみられます。この統計は年々増加し、ストレスに弱いお子さんが増加していると考えられます。
耳という感覚器は、子供の成長、将来に大きく関わる器官といえます。しかし、そんな重要な器官であるがゆえに、損傷しやすいガラスのような弱い組織でもあります。そのため、発症してから時間が経過すればするほど改善は不可能となってくるものです。
子供の将来を守れるのは親御さんしかいません。お子さんの未来を守るため、今できることをしてあげましょう。


子供の難聴発症率統計
文部科学省実施:平成21年度学校保健統計調査より抜粋


■中耳炎が原因の難聴

子供の耳は成長途中のため大人と比較して小さく、同時に耳管と呼ばれる耳と鼻を連絡している通路の傾きが穏やかなため、くしゃみや咳、鼻をかんだとき、水泳中に鼻水や水が耳に侵入しやすくなってしまいます。そのため、中耳炎を発症し難聴の症状が現れます。

■ムンプス難聴

最も回復が難しいとされる難聴の一つがムンプス難聴です。
ムンプスとはおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因となるウイルスムンプスウイルスのこと、この病気にかかると顔、特に耳の下がおたふくのように腫れ上がり高熱します。特に3〜9歳に発症しやすく、症状の一つとして難聴が現れることがあります。高度難聴、そして子供が聞こえなくなったことに気づかず発見が遅くなることから回復が難しいとされています。しかし、鍼灸治療では回復する可能性はあります。

■原因不明の難聴(突発性難聴など)

子供で突発性難聴等と診断される場合は、成長段階において耳に関係する器官の一部が循環障害を起こしたときに発症します。原因としては感受性豊かな子供が引越しや席替えなど環境が変わるだけでも精神的ストレスにつながり発祥することもあります。また、過剰な運動から内耳の循環障害を起こす場合もあります。子供の難聴は健康診断などで発見される場合が多く、発症からかなりの時間が経過して回復が難しくなることも少なくありません。普段から親御さんが子供の変化を気にかけてください。


■小児の難聴、原因の一つは構造上の問題

子供は成長段階ですが、ただ大人が小さいだけではありません。 少しずつ、大人の体になるために、さまざまな器官が変化していきます。特徴的な器官は耳管と呼ばれる、耳と鼻をつないでいる部分です。耳管の役割は、耳の中の圧を一定に保つこと、そして、過剰な音を鼻に貫くためのもの。 ただでさえ大人の耳管より細く短い部分ですが、同時に大人より耳管の角度が浅いことに原因があります。その影響で、中耳炎になりやすかったりすることで、難聴の原因となっています。

大人の耳管の構造
赤い部分が耳と鼻をつなぐ耳管
小児の難聴の構造的原因:小児の耳管
小児の耳管は傾斜がなだらか


■小児の難聴治療について

子供は成長段階であり、精神的、肉体的にも感受性が豊かです。良くも悪くも様々な刺激が素直に反応します。そのため、治療には軽く皮膚のツボに触れるだけの刺さない小児はりを使用する治療法です。大人と違い、子供さんにはこの程度の刺激で十分効果があります。
小児の難聴のツボ
小児の難聴のツボ
小児の難聴治療風景
小児の難聴:治療風景



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