不妊症
■不妊症とは
不妊症とは、結婚後正常な夫婦生活を続けたのに二年以上経過しても子宝に恵まれないことを言います。
そして、子どもが欲しいと願いながらも恵まれない夫婦は、七組に一組とも言われています。
不妊症の原因としては、おおまかに
・排卵時のホルモンバランスが崩れたことによる排卵障害
・子宮内膜症や性感染症などが原因による卵管の詰まり
・子宮に何らかの異常があるために受精卵が着床できない
といったものがあげられます。
西洋医学では検査によって原因を見つけ、その原因を直接取り除く事が主な治療になります。
例えば、ホルモンの分泌が悪ければホルモン剤でその調節をし、排卵がなければ排卵誘発剤を処方します。
また、卵管が詰まっていれば通りを良くしたり、精子と卵子の結合がうまく行かなければ体外受精などの方法を選ぶことも可能です。
そして、意外に多いものが検査で原因が分からない、ストレスが原因による「原因不明不妊」です。
原因は決してひとつではありません。一人で悩まず、パートナーとお互いに理解することが必要です。
■東洋医学でみた不妊症
それに対し、東洋医学では原因を子宮や卵巣だけに求めません。
まず、体全体の状態を診ます。
なぜ子宮や卵巣が働きにくい状態になっているのか?その原因を考えるのです。
例えば、胃腸からの栄養がうまく届かないことで子宮の状態が悪くなっていたり、血行が悪いために子宮の状態が悪くなっているなどの場合、原因となる胃腸や血行というその人の体質的な弱点を治す治療を行います。
症状のあるところ、すなわち子宮や卵巣の状態やホルモン分泌だけを見るのではなく、子宮や卵巣を取り巻く「からだ全体」を見て行きます。
それによって、からだ全体を妊娠しやすいように整えていく、という方法なのです。
そのために、東洋医学ではその人の「体質」を見極めることが重要になります。
東洋医学では、患者さん一人一人の体質を見極め、それにあわせた治療を行うことが可能です。
だからこそ、原因不明でなかなか成果の出せないケースにも対処できるのです。
■どんなことをするの?
前述したように、鍼灸治療では子宮・卵巣のみでなく、からだ全体の状態を見ます。
たとえば、虚弱体質で生殖機能を司る力が不足している場合や胃腸の調子が悪いために血行が悪くなり受精につながらない場合、ストレスにより子宮や卵巣の血行不良が起きている場合など、その人の体質や体の状態に合ったツボを選択し、鍼(はり)やお灸をしていきます。
■三陰交(さんいんこう)
不妊症治療に使用する代表的なツボとして「三陰交(さんいんこう)」があります。
人の体にはいくつかの経絡(つぼの流れ)というものがあるのですが、三陰交は子宮の機能に関係する腎経(じんけい)・肝経(かんけい)・脾経(ひけい)の三つの経絡が交わるところであり、これらの機能を整える重要なツボなのです。
三陰交の場所は
「内くるぶしから指四本ぶん上、スネの内側で強く押さえると少し痛みを感じる部分」
です。
家庭ではここにお灸をすることをお勧めします。
クロミッドなどの排卵誘発剤を多用すればするほど体が薬に負けてしまい、結果として余計に妊娠しにくくなってしまいます。
自然に、そして安全に妊娠して子宝に恵まれましょう。

