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Q.どのような不妊症にも効果があるのですか?

原因不明の不妊症に対して特に効果があります。

多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣などの疾患や、卵管が狭窄(きょうさく:狭くなっている状態)しているなど検査上何らかの問題があると、鍼(はり)治療のみでは回復の可能性が低い場合もあります。
まずは原因がどこにあるのかの確認が必要ですが、鍼治療で回復可能かどうかも判断しますのでご相談ください。

しかし、病院での治療と鍼灸治療を併用することで基盤となる体作りをサポートし、結果として妊娠しやすくなります。

Q.どうして鍼(はり)をすると妊娠しやすくなるのですか?

鍼やお灸をすることで子宮や卵巣の働きを高め、ホルモンのバランスが整えられるからです。

鍼灸治療は病院の検査とは異なり、悪い部分だけを診るのではなく、からだ全体、その方の生活環境を全体的に診て治療をします。
子宮や卵巣の働きを悪くしている根本の原因を見つけ、それを改善していくのです。

体が冷えてしまっているかた、胃腸が弱く体力のないかた、ストレスによって生活リズムが乱れてしまっているかた、それぞれの患者さんに合った治療をします。
それによって、妊娠・出産・子育てに耐えうるからだ作りをしていきます。

ですから、調子良く過ごせるのでとても楽だ、という方がたくさんいますよ。

Q.妊娠の可能性がある時に鍼(はり)をしても大丈夫?

妊娠しても高温期を保てないと不育となってしまうため、結果として流産してしまいます。
そのため、妊娠初期の不安定な時期にはむしろ高温期を保つための鍼治療が必要となります。

安産治療の際には足三里(あしさんり)というツボも使用します。

高温期を維持する鍼(はり) 安産のお灸:足三里
高温期を維持するための鍼(はり) 安産のお灸:足三里(あしさんり)

Q.低温期や高温期にツボは変わるのですか?

刺激するツボは女性ホルモンの関係で生理周期によって当然変わるのですが、そういった区切りのみだけではなく、そのかたのその日の状態によっても刺激するツボが変わります。

患者さん一人一人、その日の体調に合わせた治療をしていきます。

Q.病院で治療を受けています。併用しても大丈夫ですか?

病院での治療と鍼灸治療を平行しておこなっても、全く問題ありません。

鍼(はり)は、自分自身の力を引き出してより良い体作りをする治療です。
お薬とは作用が全く違うので併用しても問題ありませんし、人工授精や体外受精などをされる場合に鍼で体作りをするとより成果が出やすくなります。

ただ、お薬によって体の状態が悪くなっている場合には、服用中のお薬をやめていただくようにお話をさせていただくことがあります。
また、不妊治療以外の通院をされている方も、念のためお薬の名前を伺うことがあります。

Q.どのくらいのペースで治療に通ったらいいのですか?

不妊治療の場合の鍼(はり)の効果は3〜4日ですから、週に2回くらいが目安(理想)となります。

Q.どのくらいで効果がでてきますか?

人それぞれなので一概には言えませんが、体が変化してくるのには生理周期を考慮すると最低でも3〜6ヶ月かかります。
焦らずにご自分の体と向き合って治療されることが大切です。

妊娠したらその後の治療はどうしたらいいですか?

不妊体質で悩まれる女性の体は、妊娠しにくい、または妊娠しても流産しやすいからだになっています。とくに高度生殖器医療を経験された患者さんほど、妊娠後のケアをしっかりしないと、流産しやすく、また、逆子や予定日になっても陣痛がなかなかこないという状況も想定しておかなければなりません。そのため、妊娠判定が出た後も出産まで赤ちゃん、お母さん共に無事に迎えられるように安産の治療に切り替えることが望ましいと思います。

妊娠中に出血がありました。どうすればいいですか?

妊婦さんで、出産予定日までまだ日がある時期に出血されることが時々あります。そのような時はあわてず、横になってください。あわてて動いてしまうと流産することもあります。心配なときはすぐに当院までご連絡ください。当院では、そのような緊急時のことを想定して24時間体制で対応しております。じっとしていたほうがいいのか、もう動いていいのか、救急車を呼んだほうがいいのかなど対応したします。

Q.日常生活で気をつけることはありますか?

足首の内側には女性にとても大事なツボがあるため、まずは足を冷やさない事が大切です。
自覚症状として冷たい感じがなくても、知らぬ間に冷えているというかたはたくさんいらっしゃいます。

お腹や腰周りを暖めるのはもちろんですが、スニーカーソックスや七分丈のパンツは足首がとても冷えやすいのでご注意下さい。
また、ストレスも不妊症の大敵です。

Q.カウンセリングもあるのですか?

特別にそういったものは設けていませんが、体の変化を察知して原因を追究・治療方針を決めるため、治療を開始する前、そして治療中にも鍼灸師とじっくり話をする時間がとれます。

また、治療前だけでなく、妊娠への不安などが出てきた時や生活環境やストレスの問題など、気になる事がある時にはいつでもお気軽にご相談ください。

Q.不妊症って女性ばかりに原因があるのですか?

不妊の原因が、必ずしも「女性側だけにある」とは限りません。

男性側に問題があるために子供ができにくいカップルもいらっしゃいます。
精子の数が少ない場合やその動きが悪かったり、奇形精子が多いなど、その理由も様々です。
現在では不妊カップルの原因の男女比は1:1と言われています。

Q.男性にも効果がありますか?

鍼灸は男性不妊の治療にも効果があります。

必ずしも女性側のみに原因があるとは限りませんし、検査上問題がなくても女性と同様に体作りをすることで精子の状態もよくなります。
ご夫婦で治療されている方もたくさんいらっしゃいますよ。

Q.病院に行ったことはないのですが、検査をしたほうがいいのでしょうか?

お体の状態によります。

ただ、どんなかたにも全ての検査が必要なわけではありません。
不必要な検査は体の負担になるだけですので、一概にどちらが正しい、とは言えません。

Q.病院で原因不明と言われました。本当に原因はないのでしょうか?

西洋医学では、子宮や卵巣、ホルモンの値などに異常がみられないのに妊娠にいたらない状態を「機能性不妊」といい、原因不明の不妊症と診断されます。

東洋医学では、まず子宮や卵巣の働きやホルモンのバランスを乱している原因を探ります。
体の一部分ではなく、全身や生活環境を診ることでそのかたの弱い部分やホルモンバランスなどを乱している要因、妊娠の妨げになっている原因を見つけ、それに対して治療をしていきます。

Q.不妊症に対する鍼灸治療はどんなことをしますか?

生理から排卵までは卵胞ホルモンが、排卵から次の生理までは黄体ホルモンが多く分泌されると性機能がうまく働いているといえます。

体には、卵胞ホルモンの分泌を整える「三陰交(さんいんこう)」、黄体ホルモンの分泌を整える「復溜(ふくりゅう)」というツボが存在します。
これらのツボを生理周期に合わせて使い分け、また肩こりや腹痛などその時々の体調をふまえてツボを組み合わせながら治療します。

そうすることで女性ホルモンがメリハリよく分泌され、基礎体温の低温期、高温期がはっきりし、子供が授かりやすい体になっていくのです。
また、鍼灸治療をすると体を落ち着かせる神経(副交感神経)が活性化するので、イライラがなくなったり、夜よく眠れるようにもなります。

不妊症に対する鍼灸治療 復溜(ふくりゅう) 不妊症に対する鍼灸治療 三陰交(さんいんこう)
*お灸を置いている場所がそれぞれのツボになります(左:復溜(ふくりゅう)、右:三陰交(さんいんこう))

Q.病院で長期間の治療をしていますが成果がありません。それでも鍼灸で効果がありますか?

体の土台が出来ていなかったのか、もしくは長期治療により体が薬に負けてしまっているのかもしれません。

状態にもよるので一概には言えませんが、体が本来持っている力を引き出すことによって妊娠する可能性は充分にあるといえます。
ぜひ一度お気軽にご相談下さい!

Q.どんなふうに体の状態が変化していきますか?

少しずつ生理周期が整い基礎体温がきれいになっていきますが、それまでには時間がかかります。

目に見えてそういった変化が出てくるよりも先に、まずは足や体が冷えにくくなったり、肩が凝らなくなったりといった変化があらわれてきます。
さらに、それまでよりも疲れにくくなったり便通が良くなったりと、日常生活で苦痛に感じていたことが改善されていきます。

治療が進むにつれ、徐々に体が楽になっていくのを感じてもらえるかと思います。

Q.妊娠するには女性ホルモンが大切と聞きます。女性ホルモンってなんですか?

女性ホルモンとは、女性らしい体つきの形成・生理・妊娠・更年期障害などと深く関係するホルモンです。

特に、妊娠するには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌バランスが重要です。
卵胞ホルモンは生理から排卵までの間に多く分泌され体温を低く保ち、黄体ホルモンは排卵から次の生理までの間に多く分泌され体温を高くします。

この2つのホルモンが生理周期に合わせてメリハリよく分泌されると「子宝に恵まれやすい体」と言えます。

Q.基礎体温を測ったら何かわかるのですか?

基礎体温とは朝起き上がる前に計る体温のことで、基本的にはあらかじめ枕元に置いておいた体温計で横になったままの状態で舌の下の温度を測ります。
基礎体温を測ることで女性ホルモンのバランスがわかるのです。

つまり、生理周期に伴って卵胞ホルモン・黄体ホルモンのバランスが整っているかを確認できるのです。
毎日同じ時間に測るのが理想的なので慣れるまでは大変かもしれませんが、測り続けることによってホルモンバランスはもちろん、排卵の有無や妊娠の有無、妊娠しやすい時期とそうでない時期など、多くの情報を得ることができます。

妊娠を希望する方はもちろんのこと、そうでない方でも基礎体温を測ることをおすすめします。

Q.潰瘍性大腸炎の治療でステロイドを使うと妊娠に影響があると聞きました。本当ですか?

男性の場合、サラゾピリンを飲んでいると精子の数が減少する事があります。
(妊娠できなくはありませんが、妊娠する確率は低くなります)
サラゾピリンを止めれば精子の数が元に戻るので、子作りの予定がある場合は薬を変えてもらいましょう。
 
一応、サラゾピリン・ペンタサは胎児に奇形を誘引する副作用は確認されていませんが、症状の緩解期に妊娠、出産ができるように考えましょう。
生まれてくるお子さんの精神的な影響を考えると、無理をして途中で入院してしまうような事態は避けなければなりません。

妊娠よりも危険なのが、出産後にステロイドのサラゾピリン・プレドニン・ペンタサを服用しているお母さんが赤ちゃんに母乳を与える場合、ステロイドが母乳に溶け出して赤ちゃんに影響を与えることです。
そのため、出産後にこれらのステロイド剤を服用している方は直接母乳を与えることは避け、粉ミルクを使うようにしましょう。

また、ステロイド以外にも副作用があるのは免疫抑制剤です。
種類にもよりますが、催奇形の可能性があるので妊娠しないよう気を付けなければなりません。