痔の種類により、原因は異なります。
いぼ痔の場合、おしり周りの血液循環がよくないために、毛細血管が浮き出た状態になります。 切れ痔の場合、便秘などにより便が硬くなると肛門を通過するときに、周りの皮膚が裂けてしまうためになります。
また、人は二本足で生活しているため上半身をおしりで支えています。 おしり周りへ大きな負荷がかかるため肛門周囲に血液が溜まりやすく、結果、肛門周囲の血圧が上がるため痔になりやすいのです。
冷え症の方やお仕事等で長時間イスに座る、または長時間同じ姿勢を続けている方、便秘がある方、頻繁に下痢になる方、妊娠されている方がなりやすいです。
妊娠してお腹が大きくなってくると子宮が肛門を圧迫するために血液循環が悪くなり、痔になりやすくなります。
排便する時にいきむことで肛門に負荷がかかり、毛細血管がさらに浮き出た状態になることがあります。
痔の治療では、肛門周囲にたまった血液を体中に分散させるため、頭にあるツボを使用したり、腸の動きや機能を改善させるため腰周りに鍼(はり)とお灸をしていきます。 直接痔のある部分に鍼(はり)やお灸をすることはありません。
おしり周りの血液循環を良くしていくことで、浮き出ていた毛細血管も徐々に正常な状態に戻ります。 また、腸の動きを整えることで、便秘、下痢を改善して肛門が裂けるのを防ぎます。
症状の状態や生活環境には個人差があるため一概には言えませんが、一回で回復する人や数回の治療でおしり周りの循環が改善され、徐々に痛みや腫れが引いてきます。 長時間座っているなど、仕事上どうしても気をつけられない人の場合は痔が再発しやすいため、定期的な予防のための治療が必要な人もいます。
鍼灸をすることで出血量が増えることはありません。
鍼灸をすることで血液が滞っている状態を改善していきます。 また、便通を改善していくことで皮膚が傷つくのを防ぎ、出血しにくい状態になります。
子供でも痔になる場合があります。 原因は、生活習慣の乱れからなるものが大半です。
食生活の乱れによる便秘やTVゲームやパソコンを長時間することが多い近年では、子供の痔も増えてきています。 また、まれに赤ちゃんでも痔になる場合があります。
お子さんへのはりは、「小児鍼(しょうにしん)」という子供用のはりを使って治療します。 小児鍼は皮膚に軽く接触させたり、摩擦させたりするものですので、お子様でも安心して受けられます。
鍼灸の治療をしてくことで、徐々に小さくなってきます。
腰やお尻周りを温めて血行を良くしてあげることが大事です。また、食物繊維の豊富な食事を摂るようにし、長時間同じ姿勢でいることは避けましょう。 鍼灸をすることで、症状の改善が早くなるため、自宅での方法と合わせて行う方がより効果的です。
治療する部位はその方の症状によって異なるため、切れ痔・いぼ痔に対してもそれぞれ治療法は異なります。