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Q.突発性難聴とはどんな病気ですか?

突発性難聴とは「ある日、突然」片方の耳が聞こえなくなる原因不明の耳の病気です。

Q.どんな症状が出ますか?

突発性難聴の症状として、ある日「突然」片方の耳が聞こえなくなる、そして、耳鳴りやめまい、自分の声が反響して聞こえる補充現象というものが現れます。

このような症状には個人差があり、難聴だけの人、めまいを伴う人など様々です。

Q.突発性難聴になる原因は何ですか?

原因不明の病気、難聴とも言われていますが、肩こりやストレス、睡眠不足、帯状疱疹(たいじょうほうしん)などで耳に関係する器官の血流障害が起こるために発症します。

Q.突発性難聴を起こす病気、症状はありますか?

突発性難聴を引き起こす潜在的な病気、症状は様々です。
最も恐ろしいのが聴神経腫瘍と呼ばれる脳の腫瘍です。 次に深刻な病気、症状は糖尿病、高血圧などの生活習慣病です。
突発性難聴の治療をして改善されても、これらの病気、症状を管理できないと再発する、気が抜けないものです。
そして、意外に多いのが細菌感染、いわゆるインフルエンザやムンプス難聴で知られているおたふくかぜなどの感染性発熱をおこす病気です。
感染症は全身性疾患のため、ウイルス感染が内耳に達し、影響を及ぼすと難聴を引き起こしてしまいます。

Q.突発性難聴を調べる検査にはどのようなものがありますか?

突発性難聴の検査でまずおこなうのが聴力検査です。 この検査で、どの程度まで聞こえるのか確認します。
また、原因部分を特定するため、CTやMRIで頭の中に腫瘍や、異常がないか確認します。
そして、鼓膜の動きが正常かどうかの確認もするときもあります。

Q.突発性難聴は治りますか?

西洋医学では、発症してから4ヶ月で聴力固定、全快は約1/3と言われています。

しかし、東洋医学(鍼灸治療)では前述の聴力固定後の時期以降に来院される患者さんが大半ですが、聴力の回復、または聞こえやすさは変化する可能性は充分にあります。
前述のように、関連する肩などの血流を改善するだけでも耳の機能が正常に働き、聞こえや平衡感覚が改善するのです。

Q.なぜ突発性難聴の治療は難しいのでしょうか?

それは、耳の中にある血管内耳関門という部分ではじかれてしまい、薬が病変部まで届きにくいことと、音を受容する有毛細胞という部分が、一度損傷すると再生することはないと言われているからです。 そのため、どんな薬を使用してもほとんど意味がありません。
しかし、鍼灸治療は、これに関係なく改善させることが可能となってきます。
難聴の度合いが重度であったり、発症から期間が経過しすぎると完全な回復は無理ですが、早期に鍼灸治療を始めれば見込みはあります。
その理由は、鍼灸治療をすることにより、有毛細胞など聞こえに関係する重要な器官に栄養を送っている「血管条」の働きを活性化させると考えられているからです。

Q.突発性難聴と中耳炎は違いますか?

耳の構造は、耳かきなどで耳掃除ができる鼓膜までの外耳(がいじ)、鼓膜から内側の中耳(ちゅうじ)、そしてさらに奥の内耳(ないじ)があります。
中耳炎の場合、この中耳が侵されます。

突発性難聴はその奥にある内耳の病気です。
この内耳には平衡感覚を司っている三半規管と音を感知する蝸牛(かぎゅう)があるため、めまいや難聴の症状が現れます。

Q.病院ではどんな治療をしますか?

病院での治療は、入院または通院してステロイド(ホルモン剤)点滴を2週間ほど続けます。
同時に、メチコバールなどのビタミン剤の摂取や鼓膜の奥に直接ステロイドを注射したり、高気圧酸素療法を行います。

Q.鍼灸院での治療はどんな治療をしますか?

鍼灸院での難聴治療は、耳自体の血流改善を目的とした耳の周囲にある難聴に効果的なツボに鍼(はり)をします。
同時に、難聴になった原因を探り、その原因(生活環境など)で影響が出ている体の部分を改善する鍼をします。

例えば、夜勤が多い人は寝不足が原因で貧血気味になり、頭部や耳の周囲にうまく血流が回らないため難聴を引き起こすことがあります。
この場合は頭、全身に血液が行き渡るように血液を補う治療、ツボの選択をします。

難聴治療 耳門(じもん)、聴宮(ちょうきゅう)、聴会(ちょうえ) 難聴治療 天柱(てんちゅう)、完骨(かんこつ)
耳の周囲のツボ:耳門、聴宮、聴会 頭部のツボ:天柱、完骨

Q.難聴は1〜2回の治療で治りますか?

症状や程度によって人それぞれです。
発症してからの経過、症状によっては1回の治療でかなり回復する人もいらっしゃいます。

しかし、大半の人は少し時間がかかります。
治療により一時的に回復したとしても、帰宅して難聴を引き起こした元の生活環境に戻ることにより、回復した部分も少しずつ治療前の状態に戻ってしまうからです。

根本的な治療としては、その日の疲れやストレスを解消し、生活習慣を見直しながら病気の治療をしていかなければなりません。
生活習慣への依存度が高い原因の場合は治療院での治療だけでは一度に改善しきれない部分もあるため、治療に時間がかかってしまうのです。

Q.難聴の治療期間中にプールで水泳をやってもいいですか?

海やプールでの水泳は特に問題ありません。

ただし、注意事項が二点あります。
一点目は、水泳の後に耳の中に水を残さないこと。そして、二点目は水泳後の耳掃除の際に耳の中を強く擦りすぎないことです。

注意事項さえ守れば、難聴治療中だからといって水泳を控える理由はありません。
健康のためにも、できるだけ運動をするようにしましょう!

Q.病院で治療しながら鍼(はり)治療をしてもいいですか?

病院での治療と平行して鍼治療を行っても、全く問題ありません。

病院の前に直接鍼灸院へ来院される患者さんも少なくありませんが、その方の場合は数ヶ月単位で聴力検査を行い、現在の状態を患者さんに見える形で確認してもらっています

Q.鼓膜の中にステロイドを注射すると言われました。大丈夫でしょうか?

最新の治療法として、一定期間、ステロイドを注射や服用しても効果がなかったときにおこなう場合があります。
もともと、ステロイドは副作用や体にかかる負担が大きいため、ステロイドに耐えられる体力のある患者さんにしか適応できません。
また、当院に来院する難聴患者さんで、鼓膜内のステロイド注射を経験したほぼ全員が、注射をしたことでさらに聴力が落ちてしまった患者さんです。 現在人の体質を考慮すると極力避けていただきたい治療法です。

Q.突発性難聴になってから耳がつまっています、何か対策法はありますか?

突発性難聴の症状の一つとして耳の詰まり感が出ることはよくあります。これは、難聴の治療をする間にだんだんと良くなっていきますが、一つの原因として耳と鼻の穴をつないでいる耳管と呼ばれる部分が狭くなっていることがしばしばあります。この症状は一時的ですが、ツバを飲み込むことや、ガムを噛むことで軽減されます。
注意点として、水泳やダイビングなどでおこなう耳抜き(鼻をつまんでフンっと息をする)をすると、耳に過剰な圧がかかってしまい負担となりますのでおやめください。 普段はこの対処法をしながらしっかりと治療に専念することです。

Q.難聴になってから旅行に行っても大丈夫ですか?

旅行に行っても問題ありません。
ただ、気圧の変化が激しい飛行機、新幹線、高山などには注意が必要です。
耳がおかしいときには、ツバを飲み込んだり、事前にガムを噛むなどして対処してください。
また、長時間の移動、長期の旅行は体に負担がかかります。途中で休憩をいれる、旅行中にのんびりする時間を作るなどして余裕を持ってください。

Q.子供でも突発性難聴になりますか?

最近では子供の突発性難聴も増加傾向にあります。今では働き盛りからの病気ではないので注意が必要です。

Q.子供の突発性難聴の原因はなんですか?

子供は大人以上に純粋で感受性が豊かです。そのため、席替え、クラス替え、受験、転校など、環境の変化に精神的ストレスを感じてしまい発症することがあります。
また、時々あるのがこれらがなくても聞こえに関係する血管の循環障害、運動などで急激に血圧が上がり、聞こえに関係する部分につながる細い血管が切れてしまう、または虚血状態に陥って発症するケースがあります。

Q.子供の突発性難聴でも鍼で治りますか?

もちろん効果はあります。問題なのは、小さいお子さんほど、自分も親も難聴になったことに気が付かないことがあり、期間がたってから健康診断などでようやく発見することです。
この場合、発症からかなり時間が経過しているため、治療効果が期待できなくなる場合もあります。どんな病気にも言えることですが、早期発見、早期治療が望ましいです。

Q.子供の難聴に効くツボを教えてください

難聴の治療に効果のあるツボは大人と変わりません。
一般的には、難聴に効果のある耳の周りのツボとして、耳門(じもん)、聴宮(ちょうきゅう)、聴会(ちょうえ)などがあります。鍼灸は患者さん一人ひとりの体質、状態に合わせて治療をおこなうため、同じツボでも刺激方法、刺激量が違ってきます。子供の場合、皮膚を刺激するだけの刺さない鍼を使用するだけで変化が出てきます。

子供の難聴のツボ 子供の難聴治療風景


Q.難聴になった子供の家庭での注意点はありますか?

大人も子供も一緒ですが、規則正しい生活を送ることです。特に夜更かしは難聴の大敵です。十分な睡眠をとることで体は回復しようと働いてくれます。 また、ストレスを溜めない、発散することも重要な注意点となります。