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ブログ : 2025年2月
地域医療と地域の鍼灸院の関わり
10年振りの参加となる生と死を考える会全国協議会全国大会ですが、二日目は、医師であり鍼灸師でもある寺澤Dr.との対談でした。
寺澤医師は同じ明治鍼灸大学(現明治国際医療大学)を卒業した後 医師免許を取得し医師の立場で鍼灸治療を普及させている先生です。
寺澤医師は、総合診療研修を希望する医師(専攻医)が日本一医師集まる病院といわれている豊田地域医療センターで、医師に対して鍼灸師の理解を深めてもらう活動と、鍼灸師ができることを見つけ出すためにご尽力していました。現在は、長崎県南島原市にある口之津病院で、地域医療に精力的に活動されています。
当院は、平成元年より地域医療として、外来とご自宅への訪問治療をおこなってきました。ご自身で動ける患者さんに対しては、来院していただきなかなか良くならない、病院の治療をしても変化なかった病気、症状に対して、また訪問治療では、末期がんや透析、脳梗塞後遺症、パーキンソン病等の患者さんに対して鍼灸治療をおこなってきました。
今回の対談では、鍼灸師は地域医療の入口としての役割があり、患者さんはご自身の病気、症状があらわれた時に、まずは鍼灸院へ掛り、鍼灸治療で対応できない時には病院を紹介することができるということを解説しました。また、逆のパターンもあり、よくある病院で異常がなく治療法がない場合、治療しても治らない時に鍼灸治療という選択肢があることをご紹介しました。
医師の立場からすれば、鍼灸師がどの程度対応できるかわからない、どんな治療をしているのかわからない、鍼灸師の顔が見えないということが多くの意見として挙げられ、医師と鍼灸師の顔を合わせる機会をつくる、増やしていくのがこれからの課題と提案がありました。
戦後より鍼灸師、鍼灸治療、鍼灸院というキーワードが認知度として低い状況にあります。認知度とは、患者さんの立場での認知度と医師からの認知度どちらもです。
私達鍼灸師がまずは行動に移さないと知らない存在になってしまいます。
ということで患者さんであるみなさんの中に、
-
めまい
-
胃もたれ
-
腰痛
-
腹痛
などの症状で、原因がわからない、今の治療で良くならないとお悩みの時は、一度、鍼灸院へご相談ください。
現状を整理してから、治療法の選択肢をご紹介できるかもしれません。
簡単にできるツボ講座&治療体験in豊橋

2月8日 豊橋 PLATにて
生と死を考える会全国協議会全国大会が開催されました。
この大会は
ホスピスに関わる全国的なイベントです
ホスピス(緩和ケア病棟)は、癌の終末期(余命約半年以内で治療が難しいと考えられる時)の
「患者さんの身体の苦痛や精神的な苦悩を和らげ、残された大切な時間を、その人がその人らしく過ごせるようにする」
ための医療施設です。
日本では1981年に浜松の「聖隷ホスピス」がはじめて開設されました。
そこでは、必要な医療とともに人生の最期をより有意義に、悔いなく過ごすためにあたたかいケアを提供することを目的としています。
大会名は少し重く難しいかもしれませんが、
一般の人に向けて
自分が、家族が癌になった時
どのようにすることが望ましいのか?
選択肢と選び方を学べるイベントです。
大会の中で、当院はホスピスに関わる
-
医療従事者
-
患者さん
-
者さんのご家族
-
患者さんのご友人
を対象とした講座を開催しました。

講座では、闘病・看護・介護・生活での体の不具合
に対して簡単にできるツボの活用法から
実際にツボを押さえてもらったり
鍼治療するとどうなるのか
を体験していただきました。
体験ブースには、
肩こり・腰痛から夜中に足がつる、
冷え性がひどい・眠れない、
自律神経の様々な症状など
気になる症状に対して
鍼治療を体験していただきました。
鍼灸治療は、地域医療で
昔ながらの町医者的な存在です。
万能ではありませんが、「鍼でできること」は鍼をして、病院が必要な時は病院を紹介
客観的に判断するための医療機関です。
今お悩みの症状、どこの科に行けばいいのか、どこの病院に行ったらいいのかわからない時でもご相談いただければ、治療の選択肢と、鍼灸治療でできることをご説明いたします。
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