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ブログ : 鍼灸治療: 2022年3月

髭長く 腰曲がるまで生きたくば 背と足とに煙たやすな


髭長く
腰曲がるまで生きたくば
背と足とに煙たやすな

 
という沢庵和尚の名言があります
 
元気に長生きしたければ
背中のツボと足三里のツボに
毎日お灸をすえなさい
 
という意味です
 
人間は「オギャー」と産声を上げてからは
食事でしか生命力を作り出せません
 
そのため 胃腸が元気かどうかが
健康で生き続けるための絶対条件となります
 
日本人は昔から胃腸が弱く
背中のツボと足三里のツボに縁があります
 
かの俳諧師 松尾芭蕉も
奥の細道の中では
 
胃腸の調子を崩しやすく
足三里にお灸をすることで
乗り切ったとあります
 
「股引の破を綴り、
 笠の緒付かえて、 
 三里に灸すゆるより...」
という松島を訪れた時の部分です
 
 
 
文頭にある
たくあん漬けを考案した沢庵和尚は
 
安土桃山時代~江戸時代前期
に活躍した臨済宗の僧侶です
 
たくあん漬けの由来は
 
徳川家光に
最近何を食べても美味しく感じない
何か美味しいものを食べさせてはくれないか

と頼まれたことです
 
沢庵は それを聞いて さっそく
食事の準備をし あろうことか
家光を3時間以上待たせました
 
ようやく現れた沢庵が手にしていたのは
大根の漬物が添えられたご飯だけ
 
しかしお腹がペコペコの家光は
それを一気に食べます
 
そして沢庵は
 
美味しいものを食べたいのであれば
腹を空かせればいいのです
腹が減るだけで
すべてものは美味しく感じるのです
 
と家光に伝えました
 
家光はその時食べた漬物の美味しさに驚き
その時に出された漬物を
「たくあん漬け」と名付けたのです
 
現代では
「空腹は最高の調味料」
という名言につながっています
 
 
本題に戻しますが
 
髪黒くツヤツヤで
腰はピンとまっすぐ伸び
元気に長生きしたければ
背中のツボと足三里に
お灸をすることが大切
と言っています
 
どれだけ良い薬を飲んでも
どれだけ良いサプリメントを飲んでも
胃腸が元気でないと
ただの高級な便になるだけです
 
お灸ではなく指で押す指圧でも構いません
歯磨きと同じように
毎日続けて刺激しましょう
 
5年後 10年後に
本当に違う未来がやってきます
 

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