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急激な寒暖差にご用心、中西圭三さんを襲った顔面神経麻痺とその治療

今朝のニュースで歌手の中西圭三さんが顔面神経麻痺になったと報道がありました。
顔面神経麻痺とは、主に片方の顔の表情筋が突然麻痺する病気で、ヘルペスや帯状疱疹(水ぼうそう)のウイルスが原因で起こる病気とされています。


顔面神経麻痺は、頭蓋骨の中にあるトンネルのような部分に膝神経節と呼ばれる部分が炎症を起こし、圧迫されることで神経が虚血状態、最悪断裂してしまう病気です。

この病気は、発病から一日でも早く、できれば発病したその日に治療を開始することが完治する可能性が高く、治療までの時間が経過するにつれ後遺症が残ってしまいます。

また、季節の変わり目で寒暖差が大きい時期、残業や夜勤、他の病気で療養中、療養後など体力免疫力ともに低下している時に発症しやすい病気です。
だからこそ、今年のように秋がなく旧に寒波が到来した尾の時期に発症しやすい病気と言えます。

病院での治療では、ステロイドと抗ウイルス薬の薬物療法が基本となります。
ただ、病気を発症しているということは、体が弱った状態にあるので薬が効きにくい状態であると思ってください。
そのため、どうしても病院での治療だけでは回復が思わしくないことが少なくありません。

そんなときに手助けとなる治療が顔面神経麻痺の専門治療です。

顔面神経麻痺は、数年前までは原因不明とされていて、医師の間でも詳しく知らない人がいるくらいです。
しかし、近年、顔面神経麻痺の病態や治療法がだんだんと解明されてきて、回復しやすくなってきました。
顔面神経麻痺の専門治療では、顔面神経麻痺というまだ特殊な病気の病態を把握、そして患者さん一人ひとりの状態を的確に判断し、治療をおこなわなければなりません。
当院では、毎年日本顔面神経医学会に参加し、進化する顔面神経麻痺の治療を現場で還元しています。

特に鍼灸治療では、病気に対してどのようにアプローチするのか正確さが求められ、病気の状態を知ったうえで治療しなければ期待する効果があらわれません。
当院での治療は、まず顔面神経学会で基準としている検査よりも四倍細かく調べ、患者さんの生活の中で不自由でないように機能回復させるための判断をしていきます。
その後、症状があらわれている顔だけでなく、弱った体の部分をすべて治療することで回復を加速させる治療をおこなっています。

顔面神経麻痺は一日でも治療を早く開始すること、強力な随意運動を避けることなどで迷入再生を回避し後遺症である病的共同運動を出させない治療が望まれます。
鍼灸治療は、病院と同時進行でおこなうことで、ステロイドの効果も上がります。

もしこの病気でお悩みの方は、一日でも早くご相談ください。
また、すでに発症から3ヶ月以上経過し、病院で「これ以上治らない」と言われた患者さんでも、機能回復することは少なくありません。
諦める前に、気落ちする前にご相談ください。

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顔面神経麻痺の治療~新たなガイドライン~


6/10,6/11と久しぶりに対面式の鍼灸学会に参加しました。
 
6/2,6/3と大阪の豊中で顔面神経学会があったばかりなので大忙しです。
 
今回参加した全日本鍼灸学会は、年に1回の行事。
今回は、当院でも以前から臨床でおこなっている顔面神経麻痺の治療に対する鍼灸治療の立ち位置を鍼灸学会ではどのように解釈するのか確認したかったからです。
 
2011年にまとめられた顔面神経麻痺のガイドラインでは、鍼灸治療は効果があるけどエビデンスが乏しく、鍼灸師間での認識がバラバラ、低周波は禁忌などのざっくりとしたものでした。
 
今年2023年に改定された内容の中で鍼灸治療は、
 
「予後不良例(重症)に対して麻痺の回復過程で後遺症をいかに軽減させるか」
 
という位置づけがあります。
 
顔面神経麻痺に対する鍼灸治療は、表情筋の血行改善や神経の回復促進、後遺症を認める場合は、拘縮(こわばり)軽減を目的としています。
 
わかりやすくいうと、治療後のセルフケアを円滑に行えることを重視し
 
①個々の表情筋の拘縮の軽減
②顔面の血流の促進
③突っ張りや痛みを軽減
④首から肩のコリ感や違和感の軽減

などがあげられます。
 
 
重要なことは、患者さんが日常生活において
 
「顔の違和感を気にしない」こと
 
★気にしないでしゃべれる
★気にしないで食事ができる
★自然な笑顔ができる

ということではないでしょうか
 
顔面神経麻痺は、顔の麻痺だけでなく難聴を伴うものもあります。
 
そして、
 
・日常のストレスから病気として発症する麻痺
・怪我など外傷性として発症する麻痺
・妊娠、出産後の免疫力低下から発症する麻痺
 
など発病状況もさまざまです。
 
 
人はからだが資本。からだがしっかりしていないと薬も効きません。
患者さんの状態に合わせ、整え、個々の麻痺に対して細かく、直接治療し再生を誘導するのが鍼灸治療です。
 
 
麻痺の検査、評価法では、
40点法で20点以上は軽症、18~12点は中等症、10点以下は重症と分類します。

また、
 
40% > ENoG値 ≧ 20% 2ヵ月以内に治癒するがわずかに後遺症が残ることがある
20% > ENoG値 ≧ 10% 4ヵ月以内に治癒するがわずかに後遺症が残る可能性が高まる
10% > ENoG値 半数は治癒せず、治癒しても6ヵ月以上必要で、後遺症が残る

とされています。

 
顔面神経麻痺になったら、薬と同時進行で構いません。
発病から1日でも早く、顔面神経麻痺専門の鍼灸治療をはじめましょう。
 
 

顔面神経麻痺ガイドラインの改定と鍼灸治療

顔面神経麻痺とは、顔の筋肉が麻痺して表情を作れなくなり、お茶をこぼしたり目が閉じなくなったりする病気の総称です。特に、片方の顔の表情が麻痺するベル麻痺は、原因不明で、主だった治療法もない病気として教育されてきました。
 
しかし、2011年、顔面神経麻痺の治療ガイドラインが作成された頃から一歩ずつ原因の解明や治療法の確立が進んできました。
 
そして、ガイドラインの進化した改訂版として顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版が現在作成中となっております。
 
特に、顔面神経麻痺に対する鍼灸治療は、全国的にその症例数、研究論文発表も少なく、エビデンスに乏しいことから、効果は認めるが表立って認められない状況が続いていました。
 
今回のガイドライン改定に対して、検査方法の改定、鍼灸治療に対する治療法の詳細等が明記されました。
 
主だった改訂部分としては、今まで禁忌(禁止)とされていた低周波の治療法について
書かれています。
 
今まで、低周波が禁止されていた背景には、強力で粗大な随意運動や神経筋電気刺激(低周波療法)は、顔面部に対して施術することで後遺症である共同運動の原因となる神経の迷入再生を促進させるためということがあります。
 
また、顔面神経に対しての麻痺の予後不良の見方、評価法、治療上の注意、鍼治療については鍼灸師間で共通理解が乏しいという理由があります。
 
以前は、医学部だけでなく、鍼灸学校でも顔面神経麻痺は治らないという教育があったため、顔面神経麻痺に興味を持ち治療を専門としておこなう鍼灸師が皆無でした。
 
当院が顔面神経麻痺の専門外来をはじめた平成元年頃は、全国的にみて正しい西洋医学的知識を取り入れた鍼灸院はありませんでした。
 
今回のガイドライン改定に伴い、顔面神経麻痺で悩む患者さんの受け入れ先が近くの医療機関、鍼灸院で増えていけば幸いです。
 
最後に、笑顔を取り戻すことが顔面神経麻痺の治療目的です。そのために顔面神経麻痺に対して正しい知識と治療技術をアップデートし、患者さんと真摯に向き合い治療の先にある未来に向かって共に歩んでいく先生が一人でも多く増えていただきたいです。
 
~~~~~~~~~~~~
専門外来:顔面神経麻痺
 
剛鍼灸治療院
豊川市萩山町1-5
~~~~~~~~~~~~

顔面神経麻痺の後遺症を治療するには


顔面神経麻痺の症状が重度の場合、
後遺症が残ることがあります。

顔面神経麻痺のガイドラインでは

ENoG値 < 40% では、
神経断裂繊維を含んでいることから迷入再生が起こります。
再生繊維が表情筋に到達し始めるのは3〜4ヶ月、
すでにこの間に迷入再生は進行しているとかんがえられています。


顔面神経麻痺の後遺症には、
 
  1. 病的共同運動
  2. 顔面の拘縮
  3. ケイレン
  4. ワニの涙
  5. アブミ骨筋性耳鳴り
 
などがあり
麻痺発症6ヶ月頃から
自覚症状としてあらわれることが多いです。
 
 
病的共同運動とは、
後遺症の中で最もみられる症状で、
会話や食事中に口の動きと同時に
まぶたがぱちぱちと動いてしまう、
またはその逆に、目を閉じようとしたときに
口元が一緒に動いてしまう現象です。
 
これは、神経再生時に、隣接する
神経線維が誤ってつながれてしまうこと
(迷入再生)により過誤支配が起こるからです。
 
 
一度迷入再生がおこってしまうと
神経をもとに戻すことは不可能です。
 
 
まずは極力過誤支配を起こさせないように
顔面神経麻痺になったら適切な治療をすること
 
そして、後遺症があらわれてしまったら
症状があらわれにくくすることも鍼灸治療では可能です。

 
◆◆当院が参加している関連学会◆◆
 
 

ジャスティン・ビーバーが闘病を告白したライム病



ジャスティン・ビーバー、アヴリル・ラヴィーン
が闘病を告白した「ライム病」
 
 
 
人気歌手のジャスティン・ビーバーが、自身のドキュメンタリー番組で苦悩に満ちた闘病生活について明らかにすると各メディアで報じられている。また、本人のSNS投稿により「ライム病」であることを告白し、病状を説明しています。
 
同じ病気をアヴリル・ラヴィーンも数年間闘病生活を送っています。
 
ライム病は、野鼠や小鳥などを保菌動物とし、野生のダニによって媒介される人獣共通の細菌(スピロヘータ)による感染症です。
19世紀後半より欧州で報告されていた、マダニ刺咬後に見られる原因不明の神経症状で、1970年代以降、アメリカ北東部を中心に流行が続いている、マダニ刺咬後に見られる関節炎、および遊走性皮膚紅斑、良性リンパ球腫、慢性萎縮性肢端皮膚炎、髄膜炎、心筋炎などが、現在ではライム病の一症状であることが明らかになっています。
 
 
 
日本では、北海道を中心に観戦が報告されている病気です。一般家庭内のダニで感染することはありません。
 
 
 
 
感染初期(stage I)
マダニ刺咬部を中心とする限局性の特徴的な遊走性紅斑を呈することが多い。
随伴症状として、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状を伴うこともある。
紅斑の出現期間は数日から数週間といわれ、形状は環状紅斑または均一性紅斑がほとんどである。
 
播種期(stage II )
体内循環を介して病原体が全身性に拡散する。
これにともない、皮膚症状、神経症状、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が見られる。
 
感染後期(stage III)
感染から数カ月ないし数年を要する。播種期の症状に加えて、重度の皮膚症状、関節炎などを示すといわれる。
日本では、感染後期に移行したとみられる症例は現在のところ報告されていません。
 
 
ライム病は
マダニに噛まれることで感染する原因不明の神経症状
インフルエンザ様症状を伴うこともある
顔面神経麻痺があらわれることがある
 
 
ライム病を当院で気にかけているところは
神経症状としての顔面神経麻痺です
 
ライム病は
末梢性感染性(細菌性)顔面神経麻痺
に該当します
 
医療機関では、ライム病に関する諸症状に対して
治療をおこなってくれますが
顔面神経麻痺に対しては最後まで治療できません
 
顔面神経麻痺の治療が可能なのは
専門の鍼灸治療とリハビリです
 
当院では
顔面神経麻痺リハビリテーション技術講習会
に参加し、正しい知識と技術を
治療の現場で反映しています
 
ライム病でもライム病でないにしても
顔面神経麻痺に関してご相談ください
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
剛鍼灸院グループ
豊川市萩山町1-5
Tel:0533-84-5963
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顔面神経麻痺の治療



顔面神経麻痺は
 
・抗ウイルス薬
・ステロイド
・星状神経節ブロック
・ボツリヌス毒素
・減荷術
 
では治りません。
 
 
当院でおこなう、顔面神経麻痺に対する鍼灸治療は、発病してすぐの急性期から、数か月〜数年経過した状態でも治療対応可能です。
 
当院の専門的な治療は、最新の顔面神経麻痺ガイドラインに沿って行うため、損傷した表情筋、顔面神経に対して、髪の毛より細い使い捨ての鍼で優しく、より効果的に治療することができます。
 
麻痺に対する局所的な治療では、様々な検査結果を基準にしておこないますが、現在使用している、40点法やSunnybrook法の評価では細かく診断できません。そのため、当院では、患者さんが普段の生活で症状が気になる時の状態を聞き、治療前毎に確認しながらさらに細かく評価し、治療部位を変えながらおこなうこともあります。
また、禁忌となっている、迷入再生を促進させてしまう強力で粗大な随意運動や神経筋電気刺激(低周波療法)を顔面部におこないません。
 
子供も妊婦さんも年配の方でも安心して受けられる治療ですよ。

 

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