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症状別Q&A 5ページ目

過敏性腸症候群に対する鍼治療、二重盲検対照研究

25名のIBS患者に対して、合谷に置鍼(30分)を4週間行うと、全身状態と腹痛が改善された。

IBS(過敏性腸症候群)患者に対する鍼治療の試験

230名のIBS患者に対して、下脘・天枢・太衝・公孫・内関・上巨虚に置鍼(20分)を2/週で3週間行うと、IBSの症状スコアが改善した。

下痢を伴う過敏性腸症候群における灸誘発性鎮痛に関与する脳領域

機能的磁気共鳴画像研究
 
下痢型IBS患者80人に対して、中脘、気海、天枢への灸治療を3回/週で2週間行った。
 
灸治療はIBS患者の症状、QOLを改善した。また、灸治療はバルーン伸展による直腸の痛みを軽減させた。さらに灸治療により直腸伸展刺激による脳の神経活動の興奮が消失した。

下痢型過敏性腸症候群患者における脳腸機能に対する電気鍼灸治療の比較

下痢型IBS患者62人に対して、天枢・上巨虚に鍼通電(2Hz 30分)あるいは温灸を6回/週で4週間行った(計24回)。
 
鍼通電群では、腹痛、腹部膨満感が改善したが、排便切迫感、排便回数(約5/週→約4/週)、便の性状は改善されなかった。
 
一方、温灸群では、腹痛、腹部膨満感、排便回数(約5/週→約2/週)、排便切迫感、便の性状(ブリストルスケール;約6.4→約4.5)が改善した。
 
また、不安感、抑鬱感が治療直後から3ヵ月後にわたって改善した。さらにS状結腸のセロトニン(5-HT)が健常者と比べて下痢型IBS患者で増加していたが、鍼通電、温灸により減少した(特に温灸で減少した)。

過敏性腸症候群に対する鍼灸治療臨床研究

罹病期間が4年以上の長期に渡り薬物治療でも症状が改善しなかったIBS患者4人を対象に、週1、2回で計10〜20回の鍼灸治療を行った。
 
4名中3名に腹痛、腹部膨満感、QOLの改善が見られた。改善がみられなかった1人は、抑うつ感や不安感などの精神症状が強かった。
 
松本 淳、石崎直人、苗村健治、山村義治、矢野 忠

過敏性腸症候群の症状管理:鍼灸のパイロットランダム化対照試験

29名のIBS患者に対して、個人に応じたツボに鍼治療・灸治療を2/週で4週間行うと、腹痛、腹部膨満、排ガス、便の性状が改善した。

過敏性腸症候群に対する電気鍼治療と灸治療

ランダム化、並行対照試験
 
IBS患者82人に対して、天枢・上巨虚に鍼通電(2Hz 30分)あるいは温灸を6回/週で4週間行った(計24回)。
 
鍼通電、温灸ともに腹痛、腹部膨満感、吐き気、嘔吐などの症状が改善した。便秘には鍼通電、下痢には温灸のほうが効果があった。また、健常人より増加していたS状結腸のセロトニン(5-HT)は、鍼通電、温灸によってともに減少した。

過敏性腸症候群に対する当院での治療法

過敏性腸症候群の治療に対する臨床研究は、様々な人種、性別、年齢、地域性によって治療法も効果も変わってきます。そのため、当院での治療は、患者さんの、これまでの症状経過、現在の重症度、体質等を総合して、今の状態に合わせた治療プランを考え提案します。
 
今まで、病気で苦しんできたからこそ、治療は、心身の負担が無いように心がけ、かつ安全に最短距離で楽になるようにしていきたいです。
 
過敏性腸症候群でお悩みの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

「胃の痛み」や「胃もたれ」が気になります

最近、「胃の痛み」や「胃もたれ」が気になりますか?
薬局で胃薬を買って飲んでも良くならないし、病院でピロリ菌や内視鏡の検査までしても異常が見つからない。

そんな、症状をお持ちの方は「機能性ディスペプシア」という病気かもしれません。このページをお読みの方は、すでに機能性ディスペプシアと診断されてお困りの方もいると思います。
 
もともと、ディスペプシアとは、胃の痛みやもたれなどの不快な腹部の症状を指す医学用語です。

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアは、過敏性腸症候群とともに機能性消化管障害に属します。また、過敏性腸症候群が大腸の機能的な異常から発症するのに対し、機能性ディスペプシアは主に「胃」の機能的な異常により発症します。
 
この病気は、ローマⅣ診断基準に基づいて診断されますが、その中で症状によって食後愁訴症候群と心窩部痛症候群の2つに分類されます。

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