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熱なしコロナで拡大する後遺症

お盆前から新たにコロナ感染がひろがりましたね。また、今まで感染者が少ない地域に広がっている傾向も見られました。

この背景には、コロナだけでなく以下のような原因もあります。

  1. ヘルパンギーナ
  2. マイコプラズマ肺炎
  3. インフルエンザ
  4. 手足口病

以上のような、さまざまな感染症が混在しているのと同時に、コロナ感染自体が以前のように急激に発熱するのではなく、発熱しないいわゆる「熱なしコロナ」が多いこともあります。

熱が急激に上がらない→ 病院に行かないもしくは検査してもらえない
→ 隔離等警戒することをしない→ 感染が拡大する

といった行動になりやすいです。

先日ちょうど熱なしコロナについてテレビでも紹介していましたが

熱なしコロナの症状

  1. 発熱しない
  2. 喉の痛みがある
  3. 咳が出る(たんが絡む咳)
  4. 鼻水が出る

といった症状がが特徴で、発熱と乾いた咳のマイコプラズマ肺炎や、すべての症状があらわれるインフルと区別されます。

熱なしコロナは免疫力が働かない

心配なことは感染拡大だけではありません。

かぜや新型コロナなどの感染症は、発熱することで体で免疫反応がおこり、体を治そうとしてくれます。

しかし熱が出ないコロナ感染では、免疫反応がしっかりと起こってくれないため、体を治す働きができずにウイルスが長期間残ってしまいます。 その結果、コロナ後遺症があらわれやすくなります。

コロナ後遺症

コロナ後遺症と呼ばれる症状には

  1. 倦怠感
  2. 抜け毛
  3. 咳が止まらない
  4. 味覚障害、嗅覚障害

などが挙げられますが、基本的に目に見えてわかる器質的異常ではなく、原因を診断できない機能障害なので確実な治療法がありません。

コロナ後遺症の治療

そんな時に治療の手助けとなるのが「鍼灸治療」です。

お灸は古くから伝わる東洋医学の治療法で、もぐさ(乾燥したヨモギの葉)を燃やし、その温かさを使ってツボを刺激します。

この刺激により身体の自然治癒力を引き出します。

お灸による温熱刺激は体内の血流を促進し、白血球などの免疫細胞の活動を活発にします。 これにより体の防御機能が高まり、病気に対する抵抗力が強くなります。

また、鍼灸治療は脳にも作用します。鍼灸治療は内因性オピオイド(エンドルフィンなど)の生成を促進します。これらの物質は痛みを和らげるだけでなく、マクロファージの活動を調整する作用もあります。エンドルフィンの分泌により、ストレスが軽減され、免疫系の働きが強化されます。

当院のコロナ後遺症外来について

コロナ後遺症の治療は予約優先制となっております。そのため、

・事前にご予約ください。予約時、「コロナ後遺症」とお伝えください。
・往診治療も対応しております。※対象者は、外来同様です。

注意点としまして、

・コロナ感染療養期間中の方の治療は、お断りしております。
・現在発熱している方は受け付けておりません。
・状態によっては、病院への受診をお勧めする場合があります。

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