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顔面神経麻痺の後遺症を治療するには


顔面神経麻痺の症状が重度の場合、
後遺症が残ることがあります。

顔面神経麻痺のガイドラインでは

ENoG値 < 40% では、
神経断裂繊維を含んでいることから迷入再生が起こります。
再生繊維が表情筋に到達し始めるのは3〜4ヶ月、
すでにこの間に迷入再生は進行しているとかんがえられています。


顔面神経麻痺の後遺症には、
 
  1. 病的共同運動
  2. 顔面の拘縮
  3. ケイレン
  4. ワニの涙
  5. アブミ骨筋性耳鳴り
 
などがあり
麻痺発症6ヶ月頃から
自覚症状としてあらわれることが多いです。
 
 
病的共同運動とは、
後遺症の中で最もみられる症状で、
会話や食事中に口の動きと同時に
まぶたがぱちぱちと動いてしまう、
またはその逆に、目を閉じようとしたときに
口元が一緒に動いてしまう現象です。
 
これは、神経再生時に、隣接する
神経線維が誤ってつながれてしまうこと
(迷入再生)により過誤支配が起こるからです。
 
 
一度迷入再生がおこってしまうと
神経をもとに戻すことは不可能です。
 
 
まずは極力過誤支配を起こさせないように
顔面神経麻痺になったら適切な治療をすること
 
そして、後遺症があらわれてしまったら
症状があらわれにくくすることも鍼灸治療では可能です。

 
◆◆当院が参加している関連学会◆◆
 
日本顔面神経学会
日本耳鼻咽喉科学会
日本小児耳鼻咽喉科学会
全日本鍼灸学会

 
 

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