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こどもの難聴が急増しています!こんな時、治療はどうすればいいの?
子どもの難聴が急増していることをご存知ですか?
特にコロナ禍からの生活環境の変化で、免疫力の低下から発病してしまうことが多くみられます。
特に、インフルエンザやコロナ、RSウイルスに感染した後に難聴を発症するケースが増えています。
- 声掛けに反応しない
- 聞き直す
- 聞き間違える
などの変化が現れた時は要注意です。
どの程度聞こえているの?
一般的に難聴の症状があらわれた時、耳鼻科では聴力検査をします。
↑上のイラストは聴力検査で聞こえの程度をあらわしたものです。
左側縦の数字が音の大きさで、「0(上)」に近いほど小さい音でも聞こえています。
下の横に並んでいる数字は、音の高さをあらわしていて、数字が小さいほど低い音、数字が大きいと高い音を聞いたときの反応を示しています。
「◯」は右側の耳の検査結果をあらわしていて、例えば、上のイラストでは、右耳で250Hzの音を出した時、聞き取れる大きさは75dBという大きな音を出さないと聞こえていないということになります。
子ども難聴専門の鍼灸治療
子どもの聞こえの変化に気が付き、耳鼻科を受診した場合、年齢にもよりますが、聴力検査をします。そして、聴力が低下した時に行う治療は、ステロイドが第一選択となる場合が多いです。
しかし、ステロイドを使用しても回復しなかった場合は、効果的な治療法がなくなってしまいます。
このような状況の時に活用できるのが、「子ども難聴専門」の鍼灸治療です。
子ども難聴専門の鍼灸治療では、ほとんどが刺さない鍼を使用し、全身の自律神経機能を整え回復力を高めながら耳自体の治療をおこないます。
鍼灸治療するとどうなるの?
↑上のイラストは、実際の患者さんの治療経過です。
H21年7月に右突発性難聴を発症、8月の検査ではほとんど全部の音が聞こえていない状態でした。病院に入院し、ステロイド点滴治療をおこないましたが回復せずに、経過観察のみの治療に変更され、他に治療法はないのかと探して当院へ来院されました。
当院での治療を8月に開始し、週2回の治療をおこなっていました。イラストは日時が間違っていますが、11月の耳鼻科受診時に聴力検査をおこなったところ、音全域で大幅な回復があり、そのまま鍼灸治療を継続、翌年4月の診察日の検査ではさらに回復する結果となりました。
患者さんすべてがこのような劇的な改善するとは限りませんが、もともと薬が聞きにくい難聴治療の場合は、体の治癒力を高める鍼灸治療がより効果的になります。
お子さんの難聴に気がついた時は、お早めにご相談ください。