症状別Q&A 3ページ目
うつ病について参考になる本はありますか
もちろんあります。
当院著書の「うつを鍼灸で治す」が参考になると思います。
うつ病かなと思った時や、うつ病でお悩みのご家族にはわかりやすい事例も掲載してあります。
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当院著書の「うつを鍼灸で治す」が参考になると思います。
うつ病かなと思った時や、うつ病でお悩みのご家族にはわかりやすい事例も掲載してあります。
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日本人の5人に1人は「うつ症状」を経験していると言われており、今はうつは日本人の国民病となっている。
一般にうつ病の治療には、抗うつ薬が使われるが、不適切な利用による副作用などによって悪化することもあるし、新型うつのように従来の抗うつ薬があまり効かないケースも出てきている。
そうしたうつ病に悩む多くの現代人にぜひ試してほしいのが、鍼灸によるうつ治療。鍼灸は肩こりや腰痛など身体の不調を治すものという印象が強いが、うつ病、気分障害、自律神経失調症、睡眠障害など、心の疾患にも効果がある。意外と知られていないが、鍼灸がうつの治療に効くことは、WHOでも認められていることなのだ。
また、薬のような強い副作用がないこともメリットと言える。・・・出版社より引用
うつ病に鍼灸治療は効きますか-1
NIH(米国 国立衛生研究所)の見解として鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効であると発表しました。
WHO(世界保健機関)のレポート(2002)に「臨床試験によって鍼が有効とされた」と記載されている疾患・症状(鍼灸に非常に好意的なレポート)には
WHO(世界保健機関)のレポート(2002)に「臨床試験によって鍼が有効とされた」と記載されている疾患・症状(鍼灸に非常に好意的なレポート)には
Depression (including depressive neurosis and depression following stroke)
うつ病 抑うつ症(抑うつ神経症と脳卒中後の抑うつ症を含む)
と明記されました。
と明記されました。
うつ病の治療にはどんなツボを使いますか
うつ病の治療では、まず不足しているセロトニンなどの神経伝達物質を正常に放出してもらうため、脳の血流循環を改善するためのツボを使用します。
例えば、首周りにある「天柱」、手にある「合谷」などが代表的なツボです。その他にも、自律神経症状に対しては頭にある「百会」などのツボもよく使用します。
例えば、首周りにある「天柱」、手にある「合谷」などが代表的なツボです。その他にも、自律神経症状に対しては頭にある「百会」などのツボもよく使用します。
うつ病に鍼灸治療は効きますか-2
うつ病に鍼灸治療は効果があります。
双極性障害の慢性的なうつ症状に対し鍼治療が有効であった1症例 松浦 悠人ら
という研究一例では、治療対象として、うつ病、双極性障害の診断を受け、かつ二種類以上の薬剤により十分な治療で改善しなかった患者さんに対して、基本的な治療とその他身体症状に合わせた治療を週一回おこなうことで一定の改善が見られ、その効果は治療終了後二ヶ月は持続するとの報告でした。
双極性障害の慢性的なうつ症状に対し鍼治療が有効であった1症例 松浦 悠人ら
という研究一例では、治療対象として、うつ病、双極性障害の診断を受け、かつ二種類以上の薬剤により十分な治療で改善しなかった患者さんに対して、基本的な治療とその他身体症状に合わせた治療を週一回おこなうことで一定の改善が見られ、その効果は治療終了後二ヶ月は持続するとの報告でした。
この他にも、双極性障害に対する臨床研究の成果は全日本鍼灸学会をはじめ、さまざまな学会で報告されています。
双極性障害とはどんな病気ですか
双極性障害とは 躁(気分が激しく高揚した状態)と 抑うつ(気分が著しく落ち込んだ状態) の両極端な状態を繰り返す病気です。(気分障害に分類されています)
双極性障害は、以前は「抑うつ病」とも呼ばれていましたが、うつ病は違う病気で治療法も異なります。
双極性障害の原因は複合的な要因によることが多く、うつ病と比べ身体的要因など内因の割合が大きいことが特徴です。
そして、双極性障害の多くはうつ状態から始まるために、練熟した専門医の問診をもってしても区別がつきにくいケースもあります。うつ病の治療をしてもなかなか治らない場合に、実は双極性障害だったということは少なくはありません。
※参考 :精神疾患の診断・統計のマニュアル DSM-5 :厚生労働省 みんなのメンタルヘルス
双極性障害の症状をまとめます
躁状態の特徴
うつ状態の特徴
- 睡眠時間が2時間以上少なくても平気になる
- 寝なくても元気で活動を続けられる
- 人の意見に耳を貸さない
- 話し続ける
- 次々にアイデアが出てくるが最後までできない
- 根拠のない自信に満ちあふれる
- 買い物やギャンブルにお金を使いすぎる
- 初対面の人にやたらと声をかける
うつ状態の特徴
- 食欲がない
- 眠れない、過度に寝てしまう
- 体がだるい、疲れやすい
- 頭痛や肩こり
- 動悸
- 胃の不快感、便秘や下痢
- めまい
- 口が渇く
双極性障害になりやすい年代はあるの
双極性障害は、20代前後の人に発症しやすい傾向があり、確実な遺伝性は確認されていませんが、病気になりやすい体質(ストレスに対する敏感さ・弱さなど)には遺伝的な側面もあると考えられています。また、一卵性双生児の場合では、50~80%の割合で二人とも双極性障害を発症する確率が高いです。
ここまでわかった双極性障害の病気
脳のMRI研究結果では、前頭葉の一部である背外側前頭前皮質と前帯状皮質という2つの部位の体積が、うつ病患者さんに比べ双極性障害患者さんの方が小さいと判明しました。また、健常者と比べて右の前帯状皮質と左下前頭皮質という部分が小さいことも示されました。
この研究結果にある前帯状皮質は、感情のコントロールに関わる部分で、報酬予測、意思決定、共感や情動といった認知機能に関わり、血圧や心拍数の調節のような多くの自律的機能にも関わりがあります。
双極性障害を発病する原因
双極性障害の原因は複合的な要因によることが多く、下記の複数の要素を含んだ問題であることがほとんどです。傾向として、うつ病よりも身体的要因など内因の割合が大きいことが特徴です。
そのため双極性障害は、うつ病よりも天候など自然の変化に影響されやすく、環境の変化に適応しようとする自律神経の働きが大きく関係しています。
双極性障害の種類
双極性障害では、躁とうつの間に正常な精神状態があり、また、躁状態では、激しく気分の上向いている状態を「躁状態」(双極性障害Ⅰ型)、気分の上向きが軽度である場合を「軽躁状態」(双極性障害Ⅱ型)と呼んでいます。
また、 Ⅰ型、Ⅱ型の区別は 「躁状態の重症度」 「深刻さ」 「激しさの違い」 にあります。
双極Ⅰ型障害
躁状態とうつ状態がほぼ同じ配分で交互に訪れます。しばし激しい躁状態が現れることもあります。
双極Ⅱ型障害
うつが優位で「うつ」が持続し、時折軽躁状態となる。「うつ病」と誤診されやすいタイプです。
気分循環障害
軽い躁状態と軽いうつ状態が交互に現れ、このような気分の不安定さが2年以上、慢性的に継続しているタイプです。Ⅱ型よりもさらに軽い症状があらわれます。
双極Ⅰ型障害
躁状態とうつ状態がほぼ同じ配分で交互に訪れます。しばし激しい躁状態が現れることもあります。
双極Ⅱ型障害
うつが優位で「うつ」が持続し、時折軽躁状態となる。「うつ病」と誤診されやすいタイプです。
気分循環障害
軽い躁状態と軽いうつ状態が交互に現れ、このような気分の不安定さが2年以上、慢性的に継続しているタイプです。Ⅱ型よりもさらに軽い症状があらわれます。